安心・安全な施設づくり
学校施設で最も大切なことは、安心して教え、学べる環境です。災害時には安全に避難でき、地域の防災拠点として継続的に使えることが求められています。私たちは、津波シミュレーションや火災シミュレーションなどを駆使した発災時の安全性検証、防災拠点としての備えや物品の備蓄、阪神大震災や東日本大震災クラスの地震にも充分に対応する強い建物への改修・改築、免震構造や制震構造など、人やものを被災から守るための技術など、さまざまな観点での安全・安心を考えて、学校づくりをサポートします。
シミュレーション技術による安全性の検証
津波からこどもたちを守る(山武市立しらはたこども園)
最大規模の地震を想定した津波シミュレーションを行い、しらはたこども園に到達する津波の高さを検証しました。津波を受け流す架構形式を採用し、建物の最上部は全員が避難できる屋上広場としました。
屋上広場
200人を収容できる屋上避難広場。通常はこどもたちの遊び場として利用します。
津波シミュレーション
技術研究所での津波シミュレーションに基づき、最大で2.0mの津波を想定。地上6.3mに屋上避難広場を確保しました。
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避難計画
日頃からこどもたちの活動の場となる立体的な回遊動線が、非常時には避難経路として機能します。
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架構計画
津波が通り抜けることを想定したRCの構造体は、「津波避難ビル等に係るガイドライン(内閣府)」に沿って浮力や引き波に対する健全性を検証しました。