Solution
人流データを活かした
新たなまちづくり
-人流ソリューション-
竹中工務店の「人流ソリューション」

室内の温湿度や明るさ、人の数や位置、心拍数などのデータを測定する「センシング技術」や、大量のデータ(ビッグデータ)をリアルタイムに集約・分析するIoT技術の進展により、多様なデータを空間づくりに役立てることができるようになってきました。
近年では、現実(リアル)の世界で収集した様々なデータを、あたかも双子(ツイン)のように、デジタルの世界で再現する「デジタルツイン」という概念が注目を浴びています。
竹中工務店は建物のデータに加えて、人の数や位置、動線を「計測」することで、人流データの「可視化・分析」を行います。
また、これまでに蓄積されたリアルな人の流れである人流計測データ、統計学や因果関係推論分析に基づく研究成果として得られたノウハウにゲームAIを組み合わせることで、人が自然に振る舞うかのような、人流の「シミュレーション」を事前に行うことができます。
これらにより混雑や滞留といった人の動きを評価し、空間の課題抽出や改善提案などを行います。

人流データ活用ケース

「人流」の目的

2015年より人の移動や滞留などの「人流」に着目し複数のセンシング技術を活用しながら様々な環境での人流データの計測・分析・可視化を行ってきました。
これまで様々な場所(オフィス / 商業施設 / 駅 / 生産施設 / 屋外広場 / 文教施設 / ギャラリーなど)で人流の計測を行い、レイアウト変更(Before/After)や動線の分析、イベント効果の検証、課題抽出を実施してきました。
今後のまちづくりでは、実際に建物や街を利用する人流を把握することに加えて、事前に人流をシミュレーションし、人流データに基づいたサービスを提供していく必要があると考えています。
「施設全体の活性化につながるように人を誘導する」「混雑するリスクのあるエリアを避ける」「誘導員や障害物を配置して人流を最適に整流化する」といった行動変容につなげるサービスを提供することで、集客向上と混雑緩和を両立するなど、施設・空間全体の課題解決・付加価値向上に貢献できると考えています。

竹中工務店の「人流ソリューション」

人流の「計測」

「イベント集客効果の測定」や「施設内の混雑状態の把握」といった目的に合わせた最適な手法で空間内の人流を計測し、可視化や分析、他サービスとの連携に活用できる人流データを記録・収集します。

-人流情報のデータ化/蓄積
-マーケティングへの利活用

人流の「可視化・分析」

人流データを元に、人数カウントや人の軌跡の重畳、滞在時間や混雑状況といった空間の利用傾向をダッシュボードやアプリケーションで可視化・分析します。

人流の「シミュレーション」

ゲームAIというゲームキャラクターが人の知性を持っているかのように振る舞う仕組みを活用することで、建物内外の3Dモデルの中で実際の人が判断し自然に振る舞うような人流を可視化します。

-施設運用イメージの具体化
-3D空間での事前検証