Solution
様々な建設ロボットを
一括で遠隔操作・管理できます!
BIMデータを活用し、ロボットの操作・監視・管理を
効率化するプラットフォーム

建設業界では今、あらゆる領域でロボットの活用が進んでいます。
ロボットの活用により、作業の省力化・省人化は可能となりますが、稼働台数の増加・機能の高度化に伴い、ロボット本体の維持管理に手間がかかることが新たな課題となっています。
本ソリューションは、作業所で働くロボットを、クラウド上で一括管理するプラットフォームです。
建設業界の汎用プラットフォームとして提供することを目指して開発しました。

本システムの特長

BIMデータを活用

BIM(Building Information Modeling)は、コンピューター上に建物の立体モデルを作成し、情報データを連動させたものです。一般的には、設計や施工、維持管理といった、建築のあらゆる業務で活用されます。
本システムは、ロボットの自律走行と遠隔指示のための地図情報にBIMデータを活用しています。

クラウド上で稼働

多数のロボットを同一プラットフォーム上で操作・監視・管理ができるようになります。クラウドなら、現地でなくとも遠隔でバッテリー状態や異常状態の監視ができ、ソフトウェアの更新も容易に行えます。

実現できること

ロボットの自律走行

従来、施工中の建物内では、ロボットが走行するためのルート指定を現地で行っており、作業範囲の指定にはカラーコーン等の目印が必要でした。刻々と環境が変化する作業所では、都度設定の変更が必要となり、自律タイプロボットの普及の大きな障壁となっていました。
現場の地図情報としてBIMデータを活用することで、経路シミュレーションがクラウド上で行え、ロボットへの遠隔指示ができます。
ロボットはSLAM技術※1で自己位置を把握することで最適な経路を選択し、自律的な走行・動作が実現できます。

  • シミュレーションを実行し、ロボット用の地図を作成する様子
    左:作成されたロボット地図 右:シミュレーション状況
  • BIMデータ上で作業指示をする様子
  • 1 SLAM技術とは、自己位置推定と環境地図作成を同時に行う技術の総称。ロボットを自律的に動かすための、技術用語。

ロボットを遠隔で一括管理

各ロボットの稼働状況、異常状態、バッテリー状態などを、遠隔監視・制御。それにより、故障トラブルによる作業所でのロス時間を最小限にできます。
従来、故障の際は、「サービス担当に連絡→修理担当が到着→現地で原因究明→交換部品の手配→修理」を行う必要がありました。
クラウドで状態が把握できていれば、バッテリー切れ等の簡易なものは電話連絡で済ませることができます。部品交換が必要な場合も、現地到着までに故障部位が予測できるため、手配の時間を劇的に削減できます。

  • 稼働中ロボットの状態監視画面の例

ソフトウェアの更新・開発を効率化

ロボットに搭載されたソフトウェアの更新・開発もプラットフォーム上で完結させることができます。保守・メンテナンスの手間が軽減され、開発のスピードアップも期待できます。

実空間データのフィードバック

ロボットが作業所で集めた実空間データを、プラットフォームへフィードバックすることもできます。BIMデータと照らし合わせることで、作業所の進捗確認として応用することも可能です。

お客様の使用予定ロボットのシミュレーション

作業所で使うロボットだけでなく、建物完成後にお客様が使用するロボットにも活用することができます。

設計段階でロボットの走行シミュレーションを行うことで、「ロボットの待機スペース」「充電ステーション計画」「ロボットの走行を考慮した通路・出入口寸法、スロープ勾配」などを設計に反映させることが可能です。
また、大規模な建物になると、建物完成後にロボット走行用の地図作成が必要になります。しかしBIMデータを活用すれば、建物完成後の地図作成は不要です。引き渡し後すぐに運用が開始でき、走行ルートの変更指示も簡単です。

アプリケーション例

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