-宇宙生活での
QOL向上-
人類の活動領域が拡大し、宇宙開発の国際協力が進む中、有人月面探査や火星探査、さらに宇宙滞在や宇宙旅行が近い将来に実現されると考えます。このような長期滞在においては、居住生活に関する技術が不可欠です。
当社は、宇宙で快適に暮らす未来に向けて、“食と住”に取り組んでいます。
長期滞在に向けた病虫害・ウイルスフリーな「宇宙農場システム」
宇宙で食物を栽培するための課題
長期滞在においては、Quality of Life 向上の一つとして、新鮮な食物の提供が必要だと考えます。しかし宇宙のような隔離された場所での食物の栽培は、特に病虫害やウイルスの防止、緊急時の食料のバックアップシステムが不可欠となります。さらに、栽培施設の運用エネルギーや、建設資材の軽量化も大きな課題となっています。
宇宙農場システムの概要と特徴
本システムは、宇宙空間での持続的な長期滞在に向けた、病虫害フリーで緊急時バックアップも可能な農場システムとして、JAXA、キリンホールディングス、千葉大学、東京理科大学スペース・コロニー研究センターと共同研究開発したものです。小ロット多品種密閉型栽培の袋培養技術を用い、高クリーン度環境内で栽培することで、植物病原菌や害虫の侵入を防ぎ、移住時から居住フェーズに合わせ、需要に応じて新鮮な食料を供給できます。また低圧環境での栽培は、施設構造物の応力負荷を減らし、宇宙まで運ぶ資材量の低減やランニングコスト低減につなげています。
関連ソリューション
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2024.05.20 人類の月滞在に不可欠なベースキャンプ開発プログラムに参画
2021.10.22 国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟で世界初となる袋型培養槽技術による栽培実験を実施
2019.12.05 宇宙空間での長期滞在に必要な「食」の要素技術に関する基礎研究第1弾 ~低圧環境下での袋型培養技術による植物の生育状態を確認~
2018.07.02 産学連携による宇宙滞在技術の研究開発に着手