建設工事に続く開院に向けての準備がスムーズに進むため、また災害時でも滞りなく診療を継続できる運用計画を策定するための支援ノウハウです。
安全・確実に病院を引っ越ししたい
建設工事の竣工が近づくと、開院までの限られた期間で数多くの準備業務を進める必要に迫られます。当社は豊富な経験をもとに、新しい病院への安全・確実な移転と開院を支援します。
引っ越しにあたって検討すべきこと
病院の引っ越しは患者さん、職員、医療機器や什器・家具など広範にわたり、多くの作業が輻輳します。そのため検討すべきことを事前にもれなく洗い出し、整理した上で準備を進めることが肝要です。
スケジュール・体制づくりのサポート
引っ越しの準備は、建設工事竣工前の適切な時期にスタートすることが肝心です。スケジュールの立案、ワーキンググループなどの組織体制づくり、引っ越し業者の選定、マニュアルの策定、リハーサルなど引っ越しのポイントとなる作業について、役割分担を明確にして準備できるよう、支援します。
開院までのスケジュール
患者移送計画のサポート
実際の引越しでは入院治療中の患者さんをはじめ、さまざまな人や物が移動するため、動線が極力交錯しない移送ルートの事前の検討が必要です。当社は建物の状況を熟知した上で、人や物の種類に応じて最適な動線を提案し、策定された移送計画に基づくリハーサルの実施についても経験を踏まえて支援します。
-
建物内外の具体的な動線・手順の検討
-
総合調整ワーキング風景(立川綜合病院)
災害時でも医療活動を継続したい
災害時にも地域で求められる役割を果たすためには、BCP(事業継続計画)の事前の整備が肝要です。建設前はもちろん建設途中や竣工後であっても、BCP策定の支援が可能です。
さまざまな災害リスクを想定
首都直下地震や南海トラフ地震など想定されている大地震や、これに起因する津波、各地で頻発する大雨による水害など、病院運営には様々なリスクが想定されます。こうしたリスクは医療機関の立地条件などによって異なるため、事前の適切な想定が大切です。当社はリスクを分析し、BCPの検討に必要な諸情報を提供します。
災害時に求められる医療機能
医療機関は災害時に、一定規模の「平時の医療」の維持に加えて、急速に需要が増える「災害対応の医療」が期待されることが大きな特徴です。災害発生時から時系列で変化してゆく医療ニーズに対し、限られたリソースで業務の優先順位をつけることが、BCP策定のポイントとなります。
BCPの検討を段階的に支援
お客様のBCP策定とその後の運用を含めた事業継続マネジメント全般について、ご検討の初期段階から幅広くコンサルティングしています。既にBCPを運用され見直しをお考えのお客様にも、改善の方針づくりの段階からのご支援や、それらを踏まえた建築・設備の強化のご提案が可能です。また、医療機関向けの各種セミナーでの講演等も行っています。
災害時の対応スペースの検討
震災や津波の発生時には一度の多数の負傷者が来院する可能性があります。各種統計データや地域の医療施設の機能などを複合的に分析することにより、予想される来院負傷者数を試算します。これをもとに、負傷者の処置スペースなどの位置や面積、動線を想定し、適したしつらえや医療ガスなどの設備を提案します。とくに建替え工事などで時期により建物の状況が変わることが予想される場合は、建替ステップごとでの検討も行っています。
-
対応スペースの検討イメージ
-
地域での来院者数の予測イメージ