本展では、竹中工務店の若手を中心とした
展示企画チームを結成し、
同メンバーが主体的に展覧会をつくっていく
新しい試みに挑戦しています。
「従業員が自ら考え、つくり出す」という
プロセスを踏んだ、全く新しい企業展です。
建物をつくるとき「縮尺:スケール」という考え方を使います。
小さな世界の中で見えていないモノ・コトに自由に想像力をはたらかせ、
実際の大きさの世界とつなぎ合わせます。
『たてものめがね、まちめがね』を持って、たてもの・まちの
おもしろいを探ってみよう。
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「一間(いっけん)」という単位があります。
畳の長さでおよそ1.8メートル、日本人の身体に沁みついているスケールです。高さ15mの大空間に一間の立方体を組み合わせた「一間ブロック(1/1)」を積み上げました。ブロックの中を覗いて切り取られた様々な日常のシーンに入り込み、その大きさを体感しよう。
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ここには「1/1 等身大の部屋」を10分の1、100分の1、1000分の1にした模型があります。
先ほどまでいた自分が小さくなって中にいるのが見えますか? 使うめがねによって見える世界も変わります。スケールを横断的に体感することで、人の行為や居場所から、まちの賑わいまでを想像し、たてもの・まちを考えます。スケール横断の旅へでかけよう。
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等身大の部屋で体感した一間サイズを100分の1にした一間ブロック(1/100)。
この一間ブロックには、これまでの部屋で見てきたような、さまざまな空間や人々の活動・暮らしがつまっています。100分の1の世界に想像力をはたらかせ自分の想いを込めた「たてもの」を創造してみよう。
みんなの想いが込められた「たてもの」が集まってできる「まち」は、展示期間中成長しつづけます。みんなでつくった「まち」がどうのように成長し、どのような個性を持っているか、独自のシステムで見える化します。「まち」の成長していく姿をいろいろな視点からみてみよう。
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宇宙から虫までの様々なたてもの・まちにかかわる技術。器用にブロックを積むロボットや、まちのデータを見える化するシステム、間伐材をつかった耐震補強ブロック、将来的に森になるたてもの、宇宙でつくるたてもの、生き物に配慮してまちをつくる技術、現実とデジタルをつなぎ豊かにする技術など。想いをかたちにする技術に触れてみよう。
会期中に、トークイベントやワークショップ、学生コンペティション、展示企画メンバーによる展示ツアー、まちにくりだすスタンプラリーなどさまざまなイベントを開催します。
VS.は、安藤忠雄氏が設計監修(竹中工務店施工)の展示施設。訪れた人々の生き方や価値観に対して、変化と革新の入り口となる、新しい文化装置です。
竹中工務店は、大阪のあべのハルカス、大阪万博のリング、梅田スカイビル、グラングリーン大阪のみならず、日本・世界各地のランドマークに携わっている総合建設会社です。