地域活性化に貢献する作品づくりをめざす
小杉嘉文|建築設計 (大学院理工学部建築学修了)
2006
入社・新社員研修
2007
名古屋支店設計部配属
2008-2012
神慈秀明会名古屋支部
名古屋支店では、入社後若年時から中小規模のプロジェクトを任されます。
- ・多岐にわたる専門分野のメンバーとの協業は竹中工務店で設計する魅力の1つです。入社15年を経た今でも、未だに知らなかった専門分野メンバーとの出会いがあり、プロジェクトを通して新しいノウハウを得ながら作品をつくり上げていくことが、モチベーションにつながっています。
- ・初めてのプロジェクトでは、設計の中心を担いながらもまだわからないことが多く、とにかく完成だけをイメージして、メンバーの支援を受けながら必死で作り上げました。
- ・樹齢500年とも言われる東海地域の貴重な木曽桧を多く使う機会に恵まれ、銘木店や製材所に何度も足を運びました。伝統的な仕口等による工法を学びながら、建築主と共に地域の材料を活用する丹念なものづくりを心がけました。
2013-2015
熊野油脂本社ビル
2件目では少しずつ周りも見えてきて、設計主担当として中心を担います。
- ・他の職能とのより緊密なコラボレーションを意識して設計するようになりました。コンクリート打放しの架構を、意匠、環境と統合していかに端正に美しく見せるかを目標に、お客様のご期待を肌で感じながらぶれずに取組みました。コンクリート施工図を打合せで丹念に検討し、打設時には、私自身も竹棒を持って立ち合いました。
- ・協力会社の方とも連帯感を持ち一緒につくり上げていく喜びを知ることができました。
2016-2018
岐阜商工信用組合本店
環境や地域社会に貢献する作品づくりを目指しました。
- ・本部機能と本店が融合した新しい金融機関の執務空間を実現するため、使い方を含めた既存施設の調査分析を詳細に行い、お客様と一体となって新しいワークスタイルを討議しながら提案し、プロジェクトを進めました。
- ・また、環境建築のトップランナーを目指して環境性能を最大限高め、熊野油脂本社ビルでの架構形式を応用して特許取得した新しい架構計画を展開するなど建設時のCO2削減も実現し、国交省の補助金取得にも取組みました。
- ・岐阜市内の官庁街に位置し、隣接する図書館から続く桂並木を敷地内にも継承するなど、地域の景観と調和した自然豊かな環境を創出するとともに、地元企業による岐阜県産の木材、石材、タイル等を採用し、地域経済活性化への貢献を目指しました。
建築設計を通した地域社会の活性化と新しい価値創造を目指します。
- ・これまでのプロジェクトを通して、お客様や地域社会とのかかわりが、環境とも深く結びついていることを認識するようになりました。今後は、プロジェクトの中核となり、できる限り多くのメンバーと深くかかわって地域に根差したプロジェクトをつくり上げていきたいと思います。
- ・現在、ICT普及により、国内はもちろん、海外とも距離を感じることがなくなりました。時間や組織、国の境界を越えたプロフェッショナルとの協業により、これまで思いもよらなかったような、新しい魅力と価値をもつプロジェクトを創出したいと考えています。