スペインから日本へ、ものづくりに立脚した設計を志す

増田 悠 ロドリゲス|建築設計(建築学科卒業:スペイン)

大学卒業

 

設計事務所にて
インターン

生まれ育ったスペインを離れ、父の国、日本へ。

  • ・スペインの大学で建築を学び、自分のルーツである日本の建築への憧れも持っていました。進路を考えたとき、設計のみでなく、ものづくりを知り、施工まで理解した空間をつくりたいと思いました。そこから、建築の設計施工を行う日本の会社に興味を持ちました。
    グラナダの設計事務所では、音楽学校のインテリア設計の実績も積んでいます。

2015

東京本店 設計部配属

 

個人邸第2期

グループリーダーの支援を受けて、都内の個人邸を計画段階から竣工まで担当しました。

  • ・スペインにはない免震機能や、石や銘木など高級な材料の納まりを学びながらデザインに反映しました。
    特に、邸内にある屋内温泉の設計では、将来のメンテナンスまで考慮した美しいデザインを目指して、設備関係者を巻き込んで調整し、一体感のある空間を実現できたと思います。

2016 - 2019

Park Wood 高森

日本初の10階建ての中高層木造ハイブリッドによる集合住宅に取り組みました。

  • ・サステナビリティ推進の先駆けとして、国産木材を活用した中高層都市木造によるプロジェクトです。当社開発技術である2時間耐火木構造部材(燃エンウッド®)を初めて具現化するため、木の特性や異素材取り合い等の詳細な検討を構造設計者と共に中心となってまとめたことは、社内のネットワークや視野を広げる契機となりました。
  • ・個人邸とは異なり関係者が多く、中規模プロジェクトの進め方を実践を通して学びました。
  • ・仙台に立地するプロジェクトであり、1ケ月に1回の定例打合せでは構造設計者、設備設計者や作業所メンバーと調整を集中的に行い、スケッチを描いてその場ですぐ解決するというスピード感も身につけることができました。

2018 - 2020

個人邸第3期

入社時から続く個人邸第3期では主担当としてプロジェクトをまとめました。

  • ・自然光を入れながら高い遮音性能をもつ音楽室を実現するという、お客様の要求に応えるため、主担当として構造、設備、音響コンサル等と詳細な打ち合わせを行い、プロジェクトをまとめています。
  • ・入社から3年の経験を積み、お客様へデザインと機能を含めた提案を主体的に自信をもって行うことができるようになりました。高いデザイン性と精度を持つ空間を実現するため、多職種の手仕事が関わる様々な素材の取り合い部分のスケッチを数多く描いて詳細ディテールの検討を重ねました。

2018 -

N 計画

現在、都内最大級の規模の高級タワーマンション設計チームの中心を担っています。

  • ・同一敷地内で3つのプロジェクトが同時進行で進み、関係者が多く、複雑な申請スケジュールや詳細な仕様規定があり難易度の高いプロジェクトに取り組んでいます。
  • ・こうした条件の中でも、新しい価値観を表現した空間をお客様へ提案して創出することが設計の醍醐味と考え、設計チームの中核として、デザインとコストを検討しながら何百枚もの図面をまとめていることに仕事の楽しさを覚えています。

住む人や訪れる人を「歓迎する」曲線を採り入れた外装デザイン

今後は、海外のお客様のプロジェクトや、ヨーロッパ竹中での設計など、グローバルに活躍したいと考えています。