まちの魅力を新しい価値として実現する

大石卓人|建築設計(大学院工学部建設工学修了)

2006

入社・新社員研修

2007

東京本店 設計部配属

2007-2009

育伸社第2ビル

「子供たちの成長をはかるものさし」をテーマとした建築を設計します。

  • ・最初の3年間はコンペを提出し続ける毎日でした。 お客さまが求める機能とデザインを予算の中でいかに実現するかをチームで考え、提案書として短期間でまとめました。どのようにお客さまの想いを汲み上げ、絵や図面にしてわかりやすく表現するかという思考を繰り返したことが今の自分につながっています。
  • ・グループリーダーの指導のもと、小規模な学習塾を担当しました。先輩、作業所メンバー、作業員の方とコミュニケーションを取りながら、建物のつくり方を必死になって身につけたのを覚えています。伝えるためのスケッチの大切さも強く感じました。
  • ・コンパクトな空間の中でも子供たちの想像力をかきたてるよう、「ものさし」をモチーフに単位や座標などを学べるデザインやサインを計画しました。
    建築、構造、設備と家具までを一体として設計し、空間の広がりを感じられる教室を実現しました。

2010-2013

EX TOWER +
EX THEATER
ROPPONGI

作業所設計室の4人のチームの中でデザインデベロップメントの中心を担います。

  • ・エンターテインメントの街、六本木に立地する1,700人収容できる地下ホールと100m近い高層オフィスの複合施設です。
  • ・建築設計主担当として全てのことに目を配り、ホールでは、音響、照明、舞台機構などの専門家と共に、新しい文化を発信するフラッグシップ劇場を徹底的につくり込めたことは建築設計の醍醐味と言えます。
  • ・放送局の電波や音波=「波」をデザインテーマとして、ビルが受ける風による揺れ、発生する風の流れや、ホールの発生音や観客による振動、避難の人の流れなど、目に見えないものをデザインに反映させる重要性を実感しました。
  • ・プロジェクトを通じて様々なシミュレーションを駆使して検証し、設計へと反映させていく技術を獲得することで、デザインの裾野を広げることができました。
  • ・ホール完成によって街に人の流れが新たに生まれ、エリアが活性化していくことを目の当たりにし、建築の持つ力の大きさを強く感じています。

2013-2015

早稲田小劇場どらま館

劇場設計の経験を活かし、2人の後輩を指導しながら歴史ある小劇場を再建しました。

  • ・劇場を再建したいという学生の声に大学が応え、短期間でプロジェクトを実現するため、設計施工一貫で取組んだプロジェクトです。
  • ・演劇を志す学生のための劇場で、使い勝手をユーザーから丹念に意見交換してスケッチで空間イメージを確認しながら進めました。学生と演劇のまち、早稲田の商店街の顔となる施設として「まちに開かれた劇場」の姿を思い浮かべ、ホワイエを外部化することで観劇による賑わいを街に染み出させることを意図しています。

2014-2016

女神の森
セントラルガーデン

社外のデザイナーとコラボレーションして人と自然の共生をテーマにプロジェクトをまとめました。

  • ・森の魅力を最大限に伝え、守りたいという建築主の想いをデザイナーと共有し、お客様を含めた関係者全員で実践した森を守る取組みがひとつの作品に収斂されていくような体験に参加することができました。
  • ・このプロジェクトでは人工林であった土地を自生林の植生に戻し、人と自然が共生する場を創ることができました。この経験で得た自然との関わり方の知見は、都心での設計にも取り入れるように心がけています。

2021 -

現在

お客様の想いを一本の線からかたちにし、まち、地域に貢献する設計を大切にしています。

  • ・建築に求められるニーズは日々、多様化、高度化し、地球環境や地域への貢献、人々の健康、ライフスタイルの変容といった部分への配慮を強く求められていることを感じています。
  • ・お客様の想いを汲み、社会に対しての新しい価値をプロジェクトに提供できるよう、メンバーと共に最新の要素技術を駆使した設計を日々積み重ねつつ、フィールドワークやワークショップなども積極的に行い、街の魅力や声を丹念に計画に織り込んでいくことを大切にしています。
  • ・建築を使う人、訪れる人が笑顔になり、居心地の良さを感じ、自然に触れられる、そんな体験ができる空間を創っていきたいと思っています。