30代後半で社内主要プロジェクトのサブリーダー
育児と両立しつつ役付職としてグループを牽引
岡村祥子|構造設計(大学院新領域創成科学研究科環境学修了)
2006
入社・新社員研修
2007
東京本店
設計部構造部門配属
2011 - 2015
新宿東宝ビル
中小規模のプロジェクト経験を経て、新宿東宝ビルで入社後初めて超高層建物の構造設計を担当しました。
- ・入社してしばらくは小規模プロジェクトを複数担当し、構造設計の業務とプロジェクトの進め方を理解しつつ、先輩が担当する超高層建築の構造検討補助などを行い、様々な経験を積みました。その後入社5年目になって、新宿東宝ビルの構造設計を担当することになりました。
- ・私にとって、自分のプロジェクトとして超高層建築を担当するのは初めてで、それまでにない強い責任を感じると同時に、やりがいのある仕事を任せて貰えていることをとても誇りに思い、10年ほど上の先輩に教わりながら懸命に取り組みました。
- ・店舗、シネマの上にホテルが積層する難しい複合ビルだったため、多くの先輩方、他部署の方々にも日々相談しながら様々な検討を行い、最新の構造設計技術や知見を学んだりしながら、約1年半ほどの設計期間を経て構造設計をまとめ上げました。
- ・着工後は、現場隣接の設計室に約1年半常駐し、ものづくりのすぐそばで仕事をする喜びと大変さを経験しました。施工中も、作業所の方々から様々なことを教わることができ、このプロジェクトを通して自分が非常に大きく成長したのを感じています。
2015 - 2019
渋谷 パルコ・ヒューリックビル
入社10年になると後輩とペアで大規模プロジェクトを担当していくようになります。
- ・それまでは基本的に自分は構造設計実務の担当で、先輩や上司に相談しながら構造設計実務を進めていくという立場でしたが、渋谷 パルコ・ヒューリックビルからは、自分が主導的な立場で後輩と共にプロジェクトを進めていくようになりました。
- ・自分が担当する部分の構造計画・検討を行うだけでなく、プロジェクト全体を見ながら設計工程を進捗させたり、他部署や社外との連携など、幅広い視野に立って構造設計を行うことを学びました。
- ・特徴的な外観で、かつ劇場など特殊用途を有する建物であったため、特許出願や社外発表など、普段の構造設計を超えた分野での活動にも積極に取り組みました。このプロジェクトを通して、構造設計者としての活躍の幅を広げることができました。
2017 -
某放送局
2021
産休・育休
2022
復帰
大規模プロジェクトのサブリーダーを務め、産休・育休を経てフルタイムで復帰、その後も役付職としてグループ長をサポートしました。
- ・担当したある放送局は、20万㎡超の免震複合建築というそれまで経験したことのない規模と難易度でした。それまで様々な用途・規模の建物を設計してきた経験と知識を元に、挑戦的な課題にもチャレンジしました。
- ・10人近い構造設計メンバーを取りまとめながら難しい構造設計をまとめ上げたことは大きな自信になりました。
- ・途中で約1年間産休・育休を取得しました。出産前と違って時間の制約が大きくなる中で、それまでと同じように構造設計者として活躍できるのかどうか不安もありましたが、会社や自治体の制度などをフル活用することで、時短ではなくフルタイムで復帰することができました。1年間の休業を経てもそれがキャリアに影響することはなく、以前と変わらず構造設計者としてプロジェクトに参画しつつ、その後のキャリアアップも実現できています。
- ・プライベートが充実することで、より一層仕事へのモチベーションも高まりました。
現在
今は複数のプロジェクトの構造設計主担当として、主導的な立場でプロジェクトを進めています。
- ・仕事と育児・家事を両立するため、日々の業務内容を常に整理しながら優先順位づけなどを常にアップデートし、限られた時間の中で最大のパフォーマンスが発揮できるように努めています。
- ・子供の急な体調不良などでどうしても調整できない場合には、一緒に仕事をしているメンバーに対応をお願いしたり、会議の出席を代わってもらうこともあり、メンバーの方々の理解と協力にはいつも感謝しています。そのような状況にも対応できるように、常に仕事の内容を複数人で共有するなど、プロジェクトの進捗に支障が出ないようなチーム体制づくりを行うよう心掛けています。
- ・これから新たにライフイベントを迎える若手の皆さんが、それぞれの希望する働き方を実現できるよう、これまで自分が受けたサポート体制をより良いかたちで実現し、誰もが安心して働き続けられるようにしていきたいと考えています。