20代はチーム最若手として経験を積み、30代で作品づくりの
中心を担う

佐藤達保|建築設計 (大学院自然科学研究科建築学専攻修了)

2006

入社・新社員研修

2007

大阪本店設計部配属

2007-2011

SPRC4

(シオノギ医薬研究センター)

入社後はじめて経験したのが、SPRC4 (シオノギ医薬研究センター) というビッグプロジェクトでした。

  • ・設計部本配属後すぐ、製薬会社の新研究所という大型コンペに参画することができました。実務コンペは、短期間で集中して魅力ある計画をまとめ、提案書と見積書を作り上げる真剣勝負。最初は右も左も分からぬ状況で、チームの熱気に圧倒されましたが、最若手として貴重な経験を積みました。複数案を検討する中から“ここにしかない最良の”デザインを探り出すプロセスの楽しみを知りました。

  • ・コンペで私たちの案が採用され、基本設計~詳細設計~監理業務と竣工までの4年間、徹底的に鍛えられました。建築主打合せ、構造・設備設計者とのディスカッション、社内他部署との協業、申請業務等、設計のプロとして身につけなければならない多くのことを、キャリア最初期に学べたことは幸運でした。周りの先輩に恥ずかしがらずに質問し、何事も吸収するように心掛けました。特に設計コンセプトを実現する詳細図の製図、実物大のディテール、施工図の確認や作業所でのものの見方など、“最後まで作り上げる”プロセスの楽しみを知りました。

2013-2015

SWR

(サントリーワールド
リサーチセンター)

SWR (サントリーワールドリサーチセンター) のコンペに取り組むことになります。

  • ・SWRは企画から竣工引渡しまでたった2年という、設計1年・施工1年の短期勝負のプロジェクトでした。SPRC4で培った経験を武器に、チームの中堅として設計・監理をリードし、関係者全員が胸を張れる作品を完成させることができ、大きな自信を得ました。別の中規模プロジェクトも担当し、“自分が主体となってプロジェクトを推進する“喜びと楽しみを知りました。

2017

SMaRT

(大日本住友製薬再生・細胞
医薬製造プラント棟)

 

2019

PORT

(シオノギ教育研修センター)

PORT (シオノギ教育研修センター) など、様々な用途や規模の設計にチャレンジしています。

  • ・様々な用途・規模のプロジェクトを自分が主体となってまとめることが多くなりました。特にPORTは、2007年のSPRC4コンペに最若手として参加してから10年後に、次は主担当として設計コンペから竣工までひとりでやり切ることができました。シオノギ社員の皆様は、この場所でシオノギファミリーの一員としての第一歩を踏み出し、重要な節目で再訪します。キャリアサイクルの拠点として、人と組織の成長の好循環を図る研修施設を母港(HOME PORT)に見立て、神崎川に浮かぶ船のような特徴的な形態をご提案し、関係者全員でイメージ共有しました。神崎川に面して高速道路の両側に対をなす、「創薬のタネ」を育てるSPRC4と「人材のタネ」を育てるPORTという、意義深い建築の実現に携わることができ、大きな達成感と喜びを感じています。

左:PORT 右:SPRC4

  • ・今後もプロジェクトメンバーの中核としてどんどん魅力ある建築を生み出していきたいです。私が駆け出し時代に先輩から多くを学ばせてもらったように、次は若手を引っ張っていく力強い設計者になりたいと思っています。