デザインとエンジニアリングの融合をめざして

海野玄陽|設備設計(大学院創造理工学部建築学科建築環境学専攻修了)

2014

入社・新社員研修

2015

東京本店 設備部
(作業所)配属

2016

東京本店 設計部配属

2016 - 2018

カンダホールディングス
本社

意匠と工学の融合をめざし、設備職能で入社しました。

  • ・大学では学部時に建築計画学を、大学院時に建築環境工学を専攻しました。両者を学ぶうち、意匠と工学をハイレベルに融合した建築の設計を、環境工学の側面から掘り下げたいと考えました。

約1年の設備部配属後、設計部アドバンストデザイングループで 環境デザインに取組みました。

  • ・作業所では、ものづくりの現場を身をもって体験するとともに、社内外の関係者との調整力を養うことができました。
  • ・その後、先進的なデザインを目指す、アドバンストデザイングループ(以下、ADG)が設計部内にあることを知り、志望してADGに配属になりました。
  • ・設備設計者として初めてのプロジェクトでしたが、グループリーダーやメンバーの指導を受け、室内の温熱・風・視環境、輝度分布といった環境要素を全て同時に最適化するプログラミングを用い、通常の建築よりエネルギー消費量を40%以上削減するとともに、執務者の熱的快適性・視覚的快適性を確保する検討を行いました。
  • ・外装シェード検討段階において、コンピューター上で最適化された形状を1/1スケールで模型化し、グループリーダーを中心に各職能の設計者が一緒にディスカッションを行ったことでデザインのブレイクスルーが生まれました。ハイレベルに統合された建築をつくるうえで最も重要なことは、設計者間でいかに密なコミュニケーションが行えるかだと思います。
    建築設計者・構造設計者と協業して、環境デザインから考察する建築のあり方をコラボレーションの中で模索する、貴重な経験を積むことができました。

コンセプト
異なるボリュームをずらしながら積み重ね、外部をポーラスな外装シェードで覆う。
生じた半屋外空間で外部の自然を和らげつつ取り込む

2017 - 2019

リバーホールディングス

設備設計の主担当者として、BIMの先進プロジェクトに取組みました。

  • ・ADGでのコラボレーションの中で建築の形だけではなく、ワークプレイスやワークスタイルまで環境シミュレーションと関連させて提案を行いました。
  • ・このプロジェクトは、確認申請の事前審査をBIMモデルで行い、設備計画も協力会社とBIMモデルによる検討を行ってブラッシュアップし、作業所へ引き継ぐ施工基モデルへ活用するなど、デジタルデータを設計から施工まで展開するパイロットプロジェクトとして実現しました。

2021 -

現在

現在はシンガポールの大学機関でアジアのFuture Cityのリサーチをしています。

  • ・都市スケールでエネルギー消費量の削減を考えていきたいと思い、会社からSingapore ETH Centerに留学する機会を頂きました。アジアのFuture City像を多角的に分析する研究をしています。
  • ・世界中から集まった優秀な研究者達と、日々都市に係る先端的なテクノロジーのリサーチ等を行っています。
  • ・今後、気象情報や交通量、建物のエネルギー消費量などのビッグデータを活用して、まち全体でCO2排出量を削減する手法を提案し、サステナブル社会の実現に取組みたいと考えています。