伝統建築と調和し地域に開かれた場所をつくる

長楽寺禅堂

長楽寺は初代福島城主により慶長5年(1600年)に建立された曹洞宗の寺院である。新しい禅堂は、2階の坐禅堂を白い漆喰のボックスに納めて大きく跳ね出し、その下部を緑に連続する開放的な広間とした。シンプルな形態でありながら、深い陰影を生み出すことにより、境内の伝統的な寺院建築に調和させている。禅堂は精神的な修養の場として地域住民の心の拠り所となっており、震災の慰霊祭、茶会、コンサート、アート展など、地域社会の連携拠点としても活用されている。

 1階平面兼配置図

 配置図

 断面詳細図

Information

所在地
福島県福島市舟場町3-10
建築主
長楽寺
主要用途
寺院
工期
2010年2月~2010年8月
敷地面積
820.25㎡
建築面積
181.80㎡
延床面積
343.71㎡
階数
地上1階、地上2階
主構造
鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
外構照明
デザイン
シリウスライティングオフィス
受賞
第53回(2012年度) BCS賞
2013年度 日本建築学会作品選奨
平成25年度 日事連建築賞 小規模建築部門 優秀賞
平成23年度 日本建築士会連合会賞 奨励賞
第10回 芦原義信賞 優秀賞
2013年度 JIA建築賞 優秀建築100選
2013年度 グッドデザイン賞
第2回 インテリアプランニングアワード2012 優秀賞
第15回 環境・設備デザイン賞 建築・設備統合デザイン部門 入賞
第30回 福島県建築文化賞 準賞
第32回 東北建築賞 作品賞
雑誌掲載
作品選集 2013
ディテール No.188 

桑原裕彰

阿部克紀

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