歴史と現代を共存させる技術

日本橋ダイヤビルディング

日本橋川に面する三菱倉庫江戸橋倉庫ビルは、東京都選定歴史的建造物に指定された1930年竣工の国内最初期の都市型倉庫である。この建物が80年間にわたり形成してきた日本橋川際の都市景観を継承するため、既存建物の東西2スパンずつを保存し、中央に既存の外観を継承した高層棟を増築した。中間層免震や水害対策などサステナビリティに配慮した技術を採用することで、歴史と現代の共存を図っている。

断面図

1930年創建時の「江戸橋倉庫ビル」

外観の7割・躯体の4割を保存

Information

所在地
東京都中央区日本橋1-19-1
建築主
三菱倉庫
主要用途
事務所、倉庫
工期
2011年10月~2014年9月
敷地面積
2,886.98㎡
建築面積
2,518.00㎡
延床面積
30,029.44㎡
階数
地下1階、地上18階、塔屋1階
主構造
柱CFT梁鉄骨造(高層階)
鉄骨鉄筋コンクリート造(低層階)
鉄筋コンクリート造(既存部)
受賞
第58回(2017年度)BCS賞 特別賞
平成28年度第26回 BELCA賞 ベストリフォーム部門
第28回 日経ニューオフィス賞 ニューオフィス推進賞
平成26年度 照明普及賞 優秀施設賞
第17回 日本免震構造協会賞 作品賞
第28回 JSCA賞 奨励賞
雑誌掲載
新建築 2014.10
ja 2014 96
作品選集 2017
日経アーキテクチュア 2014.10.10
近代建築 2015.1

濱野裕司

加部佳治

井上真樹

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