患者と医療スタッフが繋がる地域医療拠点

立川綜合病院

新潟県中越地方の急性期病院の移転計画である。地域の伝統的建築形式である中門造り(民家形式)、土縁(可変する縁側)、雁木空間を、現代的な解釈を行い計画に取り込み、地域風土や周辺環境との調和を図っている。病棟中心部には医療スタッフのコミュニケーションを誘発するための吹き抜け階段を設け、病室の中にはデイニッチやスタッフピットなどの診療や相談ができるスペースを配し、より多様に医療スタッフと患者家族が関わりあえる場を設けることで、チーム医療を実現する新しい地域医療拠点の創出を目指した。

平面図

平面図

平面図

 

病棟中央のスタッフベース®。3層吹き抜けの階段とカンファレンススペースで構成された余白空間が、スタッフ間のコミュニケーションを誘発する。

病棟中央のスタッフベース®。3層吹き抜けの階段とカンファレンススペースで構成された余白空間が、スタッフ間のコミュニケーションを誘発する。

Information

所在地
新潟県長岡市旭岡1-24
建築主
立川メディカルセンター
主要用途
病院
工期
2014年10月~2016年8月
敷地面積
99018.80㎡
建築面積
10,302.48㎡
延床面積
37,796.87㎡
階数
地上6階
主構造
鉄筋コンクリート造(柱)
鉄骨造(梁)
免震構造
受賞
2017年度SDA賞 優秀賞
平成28年 照明普及賞
第16回 環境・設備デザイン賞 都市・ランドスケープデザイン部門
平成28年度 日本風工学会賞 デザイン賞
雑誌掲載
新建築 2017.12

菅原 努

北原 祥三

垣田 淳

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