ものづくりの伝統と革新をつなぐ
竹中大工道具館新館
大工道具を民族遺産として収集・保存し、研究・展示する竹中大工道具館の建て替え計画である。時を超え脈々と伝わる職人技を現地現物で感じ、職人の心意気を後世に伝えることを第一に考えた。六甲山の麓の都市の中の森とも言える環境で、樹木の伐採を最小限とし、既存の茶室・管理棟と併せて和風瓦屋根が緑の中に点在する風景を目指し、建物は平屋とした。大工・左官等の伝統的職人技術に加え、現代技術を空間の随所に編み込み「人と自然をつなぎ、伝統と革新をつなぐ」ものづくり精神の結晶となる建築を目指した。
Information
- 所在地
- 兵庫県神戸市中央区熊内町7-5-1
- 建築主
- 竹中大工道具館
- 主要用途
- 博物館
- 工期
- 2013年4月~2014年4月
- 敷地面積
- 2,744.30㎡
- 建築面積
- 538.97㎡
- 延床面積
- 1,884.05㎡
- 階数
- 地下2階、地上1階
- 主構造
- 鉄骨造、鉄筋コンクリート造
- 受賞
- 第58回(2017年度)BCS賞
2016年 日本建築学会 作品選奨
第43回 建築士会連合会作品展 特別賞
第25回 AACA賞 本賞
第17回 甍賞 佳作
第34回 ディスプレイ産業賞特別賞
JID AWARD 2015 インテリアスペース部門賞
ウッドデザイン賞2015入賞 審査委委員長賞(奨励賞)
第14回 環境・設備デザイン賞入賞
第60回 大阪建築コンクール 大阪府知事特別賞
第17回 兵庫県人間サイズのまちづくり賞
第8回 建築人賞大賞第3回神戸市都市デザイン賞
第17回公共建築賞 優秀賞
- 雑誌掲載
- 新建築 2014.11
ja 2014 96号
作品選集 2016
住宅建築 2014.12
ディテール No.210
小幡剛也
須賀定邦