地域に開かれた「地」と「知」の拠点
常葉⼤学静岡草薙キャンパス
静岡市中⼼部から程近いJR草薙駅前に新たに開設された4000⼈の学⽣が学ぶキャンパスである。⼤学進学時の若年層の県外流出が課題とされている地域において、県内各地に分散していた学部を利便性の⾼い⽂教の地・草薙に移転統合し、県の未来を担う⼈材の育成と地域の活性化への寄与を⽬指した。
周囲に塀のないキャンパスは、⼈の居場所を主題にデザインしたランドスケープや建物内外をつなぐステップテラスによって、地域の⼈々が⽇常的に⽴ち寄れる場となっている。100室を超える教室と図書館・⾷堂・アリーナ・学⽣のサポート機能をつなぐ場所を「キャンパスリビング」と名付け、2階レベルで建物をつなぐ全⻑200mの学⽣の交流の場所とした。それにより、学びを教室の外に開放し、光や⾵の通り道ともなる、気軽にアクセスできるキャンパスリビングは、地域の⼈々とっても学びの機会を得るきっかけとなっている。
多様な価値観を持つ⼈々と学⽣の交流を⽣み、明⽇の地域の担い⼿を育て、学校と地域が共に成⻑する場とすることで、開かれた「地」と「知」の拠点づくりに取り組んだ。
Information
- 所在地
- 静岡県駿河区弥⽣町6-1
- 建築主
- 学校法⼈常葉⼤学
- 主要用途
- ⼤学
- 工期
- 2016年9⽉〜2018年2⽉
- 敷地面積
- 38,414.35㎡
- 建築面積
- 14,892.55㎡
- 延床面積
- 50,928.22㎡
- 階数
- 地上6階
- 主構造
- 鉄⾻造
- 受賞
- 第51回中部建築賞⼊賞
第11回静岡県景観賞優秀賞
2019年照明普及賞
日本建築学会作品選集2021-2022 掲載
- 雑誌掲載
- 日本建築学会 作品選集2021-2022
⽇経アーキテクチュア2018年5⽉これからの学校
⻑⾕川 寛
伊藤 潤
⽯⿊ 紘介
牧村 将吾