パンデミックを経て「集まって住むこと」を再構築する

TUS グローバルレジデンス

第⼀⽣命保険と東京理科⼤学の包括連携協定に基づき、東京理科⼤学野⽥キャンパスに計画された、5階建て300⼾の学⽣寮である。
パンデミックを経た集住の在り方を考え、物理的な距離を保ちつつ気配を共有しながら偶発的交流を促すため、分棟配置と併せて中庭経由の外部経路に重点を置き、計画した。住棟⾼さや隣棟間隔は風環境シミュレーションにより決定し、外部空間の快適性を高めている。また経路の起点となる中庭は、工業製品を転用した各種什器計画と併せ、住戸バルコニーに設置した環境パネルで光環境を改善した。
ポストコロナを見据えた「つくり方のデザイン」にも踏み込み、オンサイトでのプレキャストコンクリート壁式構造によるユニット架構の反復により、徹底的な省人化と⼯期短縮、CO2削減を実現した。

Information

所在地
千葉県野田市山崎2661-5
建築主
第一生命保険株式会社
※共同事業主
学校法人東京理科大学
主要用途
共同住宅
工期
2022年11月~2024年3月
敷地面積
6128.62㎡
建築面積
1999.71㎡
延床面積
7842.75㎡
階数
地上5階
主構造
壁式コンクリート造
アートワーク
石井 春
雑誌掲載
新建築 2024年8月
月刊 建築技術 2024年7月号

金井 謙介
(建築設計)

福田 久展
(建築設計)

樫村 圭亮
(建築設計)

樋口 満
(構造設計)

市川 祐未
(設備設計)

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