ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン

Ⅰ.ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン推進方針

竹中工務店では性別、国籍、年齢、障がいの有無、性的指向、性自認等に関わらず、誰もがいきいきと働けて、働きがいのある職場環境の実現を目指しています。 多様性を尊重しながら生産性向上と「働きがい」や「やりがい」を高めることを目的として、働き方改革推進体制を強化し、柔軟な働き方が実現可能な職場を目指します。

推進体制図
推進体制図

Ⅱ.当社のダイバーシティ推進の変遷

第1ステージ(ポジティブアクションが中心)

2010年

従業員区分再編
地域限定管理職制度の導入

2011年

社内報 ダイバーシティ特集

2012年

次世代育成支援企業認証(愛称くるみん認定)取得

2013年

次期女性リーダー育成研修(選抜型)
※W-LEAP研修
(Women‘s Leadership Enhancement and Action Program)
受講者50名 うち28名役付職昇格

社内報 2011年8月号 特集 当社のダイバーシティ・マネジメント 社長インタビュー
社内報 2011年8月号 特集 当社のダイバーシティ・マネジメント 社長インタビュー
次期女性リーダー育成研修の様子
次期女性リーダー育成研修の様子

第2ステージ(啓蒙・教育活動による意識醸成の取組み)

2014年

・ステークホルダー ダイアログ開催(CSR活動)
 テーマ 「ダイバーシティ女性社員の活躍推進の視点から」
・女性社員向け、部門長向け2部構成にて7本支店にてダイアログ開催

2014年4月

・本社人事部門内に専任組織設置(ダイバーシティ推進グループ)
・7本支店にダイバーシティ推進担当者設置
 ダイバーシティ推進担当者会 開催

2015年

・社長メッセージ発信
・eラーニング(全従業員)
・ダイバーシティ ライン長研修(全管理職)
・女性社員を対象とした階層別研修実施
・役員、室・本部長対象にダイアログ開催
 テーマ 「ワークライフバランス」
新・ダイバーシティ企業100選に選出
・大阪市女性活躍リーディングカンパニー認証

新・ダイバーシティ企業100選
新・ダイバーシティ企業100選
大阪市女性活躍リーディングカンパニー認証
大阪市女性活躍リーディングカンパニー認証

第3ステージ(継続して啓蒙・教育活動による意識醸成の取組み)

2016年

・ジョブ・リターン制度、拠点事業所制度導入など両立支援制度を拡充
女性活躍推進法に基づく自主行動計画 を策定
・こまちルーム(女性専用スペース)の新設

2017年

・グループ方針と社長方針に「ワークライフバランスの向上」を明記
・社長を委員長とする「抜本的全社生産性向上によるWLB向上委員会」を設置
均等・両立推進企業表彰受賞(均等推進企画部門 厚生労働大臣優秀賞)
女性活躍推進フォーラム2017 開催

働き方改革の真の目的は「働きがい」や「やりがい」を感じながら、各自の持つ能力と専門性を存分に発揮することにあることです。
働き方改革の真の目的は「働きがい」や「やりがい」を感じながら、各自の持つ能力と専門性を存分に発揮することにあることです。

第4ステージ(女性活躍推進からダイバーシティへ)

第9回 女性技術者育成功労賞表彰式
第9回 女性技術者育成功労賞表彰式

Ⅲ.女性活躍

当社では早くから、女性活躍の促進・職務拡大に重点を置いて取り組んできました。
今後の女性活躍のベースを構築するため、女性リーダーを育成する研修を導入するとともに、女性総合職の採用拡大、職域拡大、就業継続支援等を実施し、全従業員女性比率および女性管理職比率の向上に努めています。
同時に、男女問わず働きやすい職場環境づくりのための、各部署横断型の女性活躍推進ワーキンググループやワークライフバランスワーキンググループを立ち上げ、社員の生の声を会社に届ける活動も行っています。

全従業員女性比率
全従業員女性比率
女性役付職比率
女性役付職比率

1. 働きやすい環境整備

こまちルームの新設

女性社員からの「体調不良時の休息や搾乳できる空間が欲しい」という声に対応し、安心して働ける健やかな職場環境の提供をめざし、女性専用の回復するための空間を新たに設けました。

大阪本店こまちルーム
大阪本店こまちルーム
東京本店こまちルーム
東京本店こまちルーム

けんせつ小町の活躍

けんせつ小町(工事チーム)
けんせつ小町(工事チーム)

男性社員の比率が高いとされている建設業界において、けんせつ小町※工事チームの活動促進など、作業所での女性活躍環境づくりを継続的に行っています。
作業所事務所内の女性専用休憩所や女性専用トイレの設置等の女性が働きやすい環境を整備しています。

  • けんせつ小町とは建設業で働くすべての女性の愛称です。

Ⅳ.多様な人材の活躍

1. シニア

・定年延長

シニア層の豊富な経験とスキルを活かした活躍を目的として2022年4月より65歳までに定年延長する制度を導入し、全世代の社員が活躍可能な仕組みを構築しています。

・ライフプランセミナーの開催

当社は「従業員が安心して働ける家庭の両面で充実した人 生を実現できる企業」を目指しています。
一方、従業員にとっては、人生 100 年時代が到来し、社会環境が大きく変わる中で、自身の価値観や人生観に沿った「ライフプラン」を構築することが重要となっています。それを実現させるために、経済的側面における検証や生活設計の見直しを併せて行なうためのセミナーを開催しています。

2. LGBTQ

車椅子やLGBTQの方にも対応した、性別問わず誰もが利用できる個室のトイレを設置し、働きやすい環境整備に取り組んでいます。当社がこれまでに蓄積した設計ノウハウを活用し、特にLGBTQの方にとって心理的ストレスに配慮した設えとしています。

3. グローバル

グローバル人材が働きやすいオフィスとするための祈祷室を東京本店(セントラルビル)に設置しています。
宗教、宗派に関わりなく利用可能で、礼拝用マット、礼拝の前に足などを清めることのできる靴脱ぎ場、水場等が設置されています。
また、イスラム教の新社員が深江寮に入寮する際には、ハラルフードの対応もしています。

東京本店 祈祷室
東京本店 祈祷室

4. 障がい者

当社は、障がい者採用にも積極的に取組むとともに、多様な人材が活躍できるよう、各種制度の改定・整備を進めております。

・障がい者採用の促進と定着

個々の多様性を尊重し、能力を最大限発揮できるポジションで積極的に採用活動を行っています。また採用された障がい者の5年定着率も80%以上と、障がいの内容に関わらず、長く活躍し続ける環境があります。

・社内相談窓口の設置

障がいのある従業員からの相談に適切に対応するために「障がい者相談窓口」を各拠点に設置しています。

・音声認識アプリ「UDトーク」の利用

聴覚障がいのある従業員やその所属部門関係者とのコミュニケーションや働き方改革推進のために、音声認識アプリ「UDトーク」を全社展開しています。

会話を文字に変換する音声認識アプリ「UDトーク」
会話を文字に変換する音声認識アプリ「UDトーク」

Ⅴ.仕事と家庭の両立支援

育児休業取得者(開始日基準)

育児と仕事の両立支援においては、2020年に育児・介護のための在宅勤務及び短時間フレックスタイム制度の導入、またフレックスタイム勤務者以外を対象にバリアブル勤務の導入、全社員を対象に時間単位年次有給休暇の導入など、フレキシブルな働き方を可能にしました。
また、2022年の育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律(育児・介護休業法)の改正を受け、制度の社内周知に努めるとともに、制度を利用しやすい職場環境の醸成により、男性育児休業取得者の増加につながっています。

育児休業取得者(開始日基準)

Ⅵ.仕事と家庭の両立支援制度(育児関連)

妊娠・出産(本人または配偶者)の申出

従業員が、本人または配偶者が妊娠・出産した旨の申出をした場合、会社は育児休業制度、育児休業の申出先、育児休業給付金、休業期間の社会保険料の取扱いについて従業員に周知を行います。その際に会社から従業員に対して、育児休業取得意向のヒヤリングがあります。

検診のための始業就業時間の変更

妊娠中および出産後1年以内の女性従業員は、検診を受ける必要がある場合、始業時間や終業時間を変更することにより、所定労働時間内に通院することができます。

時差通勤

妊娠中の女性従業員は、混雑している交通機関の利用を避けるため、時差通勤を申し出ることができます。

所定外休憩

妊娠中の女性従業員は、所定労働時間を変更することなく、所定の休憩時間以外の休憩を取ることができます。

簡易な業務への転換

妊娠中の女性従業員は、簡易な業務への転換を申し出ることができます。

時間外、深夜、休日業務の免除

妊娠中および産後1年を経過しない女性従業員は、時間外勤務、深夜勤務および休日勤務の免除を申し出ることができます。

症状に対する措置(時差通勤/所定外休憩/休業)

妊娠中および出産後1年以内の女性従業員は、医師などから勤務状態が健康に支障を及ぼすとの指導を受けた場合、必要な措置を受けることができます。

産前休暇・産後休暇、ハローパパ休暇

産前休暇は、出産予定日当日の6週間前から(多胎妊娠の場合は14週前)から取得することができます。また、産後は出産日の翌日から8週間就労が制限されます。ハローパパ休暇は、男性がその配偶者の出産に立ち会うために連続2日まで休暇を取得すること ができます。

育児休業

1歳未満の子どもを養育する従業員は、育児休業を申し出ることができます。休業中は給与支給がありませんが、一定の要件を満たすと雇用保険より「育児休業基本給付金」が支給されます。

短時間フレックスタイム

中学校就学の始期に達する子どもを養育している従業員は、日々の育児の状況に応じた勤務を可能とするため時短勤務とフレックスを合わせて活用できます。

育児フレックスタイム

中学校就学の始期に達するまでの子どもを養育する従業員は、仕事と育児の両立を目的に、通常勤務が難しいと会社が認め、かつ業務遂行に支障が無い場合、フレックスタイムで勤務することができます。

時間外勤務の制限

中学校就学の始期に達するまでの子どもを養育する従業員は、事業の正常な運営に支障がある場合を除き、時間外勤務の制限を申し出ることができます。

深夜業の制限

中学校就学の始期に達するまでの子どもを養育する従業員は、深夜業の制限を申し出ることができます。

所定外勤務の免除

中学校就学の始期に達するまでの子どもを養育している社員は、所定外勤務の免除を申し出ることができます。

育児時間

1歳未満の子どもを育てながら勤務する女性従業員が、原則30分の育児時間を1日2回まで取得することができます。

看護休暇

小学校就学前の子どもを養育している従業員は、子どもの看護のために1年に5日まで、(小学校就学以前の子どもが2人以上の場合は10日まで)年次有給休暇とは別に休暇を申し出ることができます。

在宅勤務

育児の対応で出勤できない場合に、あらかじめ自宅で行う業務を計画していれば、在宅での勤務が認められる制度です。

転勤免除

出産を控えている、または育児などを行っている総合職(地域)の方は、転勤の免除を申し出ることができます。

キャリアサポート/ジョブ・リターン

キャリアサポートとは、育児による休業など、自身のキャリア形成に不安やなやみを抱える従業員からの相談を受け付ける制度です。
ジョブ・リターンとは、出産や育児など、やむを得ない事情により退職した社員が、将来において再び当社で就労し能力を発揮する機会を設ける制度です。

保活コンシェルジュサービス(マザーネット)

子供を保育所に入所させ、職場復帰できるようサポートを行うサービスです。
地域の事情に沿った保育園の情報提供サービスはもちろん、保活に関するご相談など、希望を聞きながら、経験豊富なスタッフがアドバイスします。

こども家庭庁ベビーシッター券(旧内閣府ベビーシッター券)導入

当社が公益社団法人全国保育サービス協会(以下「社団」という。)の実施する「仕事と子育ての両立支援のためのベビーシッター育児支援事業」の承認事業主となることで、当社の従業員が社団の認定したベビーシッター事業者の在宅保育サービスを受ける際に、同社団が発行する「ベビーシッター派遣事業割引券」を利用することにより、利用者の経済的負担の軽減をはかるものです。

育児に役立つライフサポートの案内

竹中グループは、従業員が利用できる福利厚生サービスとして「WELBOX」の利用契約をしており、この「WELBOX」には育児に関するさまざまなサービスが紹介されています。

Ⅶ.仕事と家庭の両立支援制度(介護関連)

介護休暇

通院の付き添いや、ほかの介護家族の代わりを務めるなど、スポット的な介護を行う際に便利なのがこの「介護休暇」です。有給休暇とは別に、1年に5日まで(2人以上の場合は10日まで)休暇を取ることが可能です。

介護休業

要介護状態にある家族を介護するために、まとまった期間の介護を行いたいときに利用することになるのが、この「介護休業制度」です。 対象家族1名につき、3回を上限とし、通算365日までの間で取得が可能です。

所定時間外勤務の制限

介護を理由として、所定時間(会社が定める就業時間)以外の勤務を免除されるという制度です。介護に必要な時間の確保がしやすくなります。

時間外勤務の制限

家族を介護するために申請を行った場合、業務の正常な運営に支障がある場合を除いて、1カ月について24時間、1年について150時間を超えて時間外勤務ををしなくて良くなります。

深夜勤務の制限

家族を介護するために申請を行った場合、業務の正常な運営に支障がある場合を除いて、22~5時までの勤務(深夜勤務)をしなくて良くなります。

短時間勤務

家族を介護するために申請を行った場合、事業の正常な運営に支障がある場合を除いて、所定労働時間を短縮できるという制度です。

短時間フレックスタイム

家族を介護するために、日の所定労働時間を短縮し、かつフレックスタイムが設定できる制度です。

フレックスタイム

家族を介護するために申請を行った場合、事業の正常な運営に支障がある場合を除いて、フレックスタイムを利用できるという制度です。

介護に役立つ福利厚生サービス

従業員が利用できる福利厚生サービスとして「WELBOX」の利用契約をしており、この「WELBOX」には介護に関するさまざまなサービスが紹介されています。