1983年竣工の大手センタービルの管理にクラウドを活用した「ビルコミュニケーションシステム®」を導入~最新鋭のビル管理システムを備えたビルであり続ける更新・拡張性を実現~
2015年6月25日
株式会社竹中工務店
竹中工務店(社長:宮下正裕)は、当社が保有する「大手センタービル」において、各種ビル管理サービスなどをクラウド上で実現可能な「ビルコミュニケーションシステム®(以下、ビルコミ)」を導入し、「ビルコミ」を活用した入居者向けサービスの提供を開始しました。柔軟な機能追加・更新が可能な「ビルコミ」を導入することで、急激に変化する時代やテナントのニーズに対応し、サービスレベルの継続的な向上を目指していきます。
「ビルコミ」導入の効果・メリット
従来のビル管理システムは、建物ごとに構築される空調・照明・セキュリティ・防災などのシステムに合わせて、個別に構築・運用されています。したがって、更新期を迎えたビル管理システムを最新のものにする為には、各システムとの機能連携の確保も含めて、多大な手間とコストが必要となります。
「ビルコミ」は、ビルの各システムをクラウドサーバに接続し、それらを統合して管理するシステムです。「ビルコミ」の導入により、最新鋭のビル管理システムを備えたビルへのリニューアルを実現するとともに、継続的な機能更新、サービス拡張もリーズナブルにおこなえるようになりました。また、複数ビルの改修に際しては、システムを共通化することで、更に費用を抑えることができます。
大手センタービルへの「ビルコミ」導入
大手センタービルは1983年に竣工した大規模オフィスビルです。「ビルコミ」導入にあたっては、ビル入居者へのサービス向上と管理の効率化を目指し、ウェブ上で各種届出が可能な「オンライン申請システム」やエネルギー消費量をリアルタイムに確認できる「見える化システム」、屋外の快適度を算出し屋外スペースの利用を促進する「ソトコミ」などを採用しました。提供サービスの詳細は大手センタービルホームページを参照ください。
今後、大手センタービルでは建物やオフィスの省エネを義務化する2020年の「省エネ法」改正を見据えて、ビル内の活動をより便利で快適にするシステムの開発と検証を行う予定です。具体的には、気候データなどに基づいて将来のエネルギー使用量を予測・分析する「エネルギー負荷予測システム」や、人の所在に合わせて空調・照明などを自動的に制御する「リアルタイムモニタリング・制御システム」といったシステムについて検討を進めていきます。
今後の展開
竹中工務店では、大手センタービルで得られる知見を活かして、お客様に提供するソリューションの継続的な向上に取り組みます。また、ビル管理データを効率的に利活用できる「ビルコミ」というプラットフォームを普及させることで、サステナブルなスマートコミュニティの実現に貢献していきます。
- ※大手センタービルに導入した「ビルコミ」は、竹中工務店とNTTコミュニケーションズが共同実験を行い、平成26年11月6日にニュースリリースした「次世代建物管理システムプラットフォーム」を採用しています。
「次世代建物管理システムプラットフォーム」は、NTTコミュニケーションズが提供するセキュアなクラウド環境である「Bizホスティング Cloudn VPCタイプ Closed NW」及び「Bizホスティング Enterprise Cloud」と、セキュアなVPNネットワークである「Arcstar Universal ONE」を組み合わせることで、複数建物の管理にも親和性が高く、様々な用途にも柔軟に対応できるプラットフォームです。
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