飛来・歩行虫の侵入を防ぐ共同開発の防虫対策設備「バグシールド」を食品工場でプロジェクト初適用~環境にやさしい風の力で侵入虫を強力防除~
2015年6月29日
株式会社竹中工務店
竹中工務店(社長:宮下正裕)が、食品・医薬品工場など特に害虫管理の必要性が高い施設の防虫対策設備として日本エアーテック(社長:平沢真也)と共同で開発した「バグシールド」が、株式会社ロッテ浦和第6工場の新築工事で初適用されました。
「バグシールド」は、同様に日本エアーテックと共同開発した吸引捕虫機「バグキーパー※」を左右に内蔵することで、シートシャッターに防虫機能を付加した設備です。この「バグシールド」を搬出入口に設置することにより、ファンの力で飛来虫を捕獲しつつ、シート下端から屋外に向けた空気の吹きつけにより歩行虫の侵入を防ぎます。
当社技術研究所で行った実証実験では、飛来虫に対し一般的な粘着テープ式捕虫機と比較して約10倍の捕虫効果を実現、歩行虫に対しては、シャッター閉鎖時(シャッター下端の左右隅に1cmの木片を挟み、虫が通過しやすい条件で実施)の侵入阻止率100%を実現しました。また、薬剤を使わないため人体への健康リスクもなく、環境負荷のない防虫を実現しています。
当社では人や環境に優しい防虫対策技術の開発をはじめ、当社独自の「防虫エンジニアリング」を展開することによって、医薬品・食品工場をはじめとする製造施設の抱える課題に対して、安心・安全強化につながる解決策を提供していきます。
ロッテ浦和第6工場について
大手菓子メーカーである株式会社ロッテでは1964年に稼働した浦和第1工場を建替え、国内最大級のアイスクリーム工場となる浦和第6工場を新築しました。
本プロジェクトでは、生産性の向上を図り生産量の増大に応えるとともに、「バグシールド」などの活用も含めたトータルエンジニアリングにより、衛生的な製造環境を構築しています。
ロッテ浦和工場第6工場 工事概要
建築地 | 埼玉県さいたま市南区沼影3-1-1 |
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用途 | 食品工場、事務所 |
構造 | 梁S、柱RC造 |
施工期間 | 2013年11月~2015年4月 |
設計・施工 | 竹中工務店 |