大型物流倉庫にて「竹中フリートラックバース工法」を初適用~トラックの荷物の積みおろし自由度を向上~
2016年10月25日
株式会社竹中工務店
竹中工務店(社長:宮下正裕)は、「大塚倉庫西日本ロジスティクスセンター」において、物流センターのトラックバースのフレキシビリティを向上した「竹中フリートラックバース工法」(特許出願済)を国内で初適用しました。本工法は、トラックバース内を無柱空間として、荷物の積みおろし自由度を最大限に高めた新しい工法です。
「竹中フリートラックバース工法」の概要
従来のトラックバースは建物を支持する柱レイアウトが優先され、車両台数、駐車の向きが制限されてしまいますが、本工法を採用することによって、トラックバースは自由な駐車レイアウトが設定でき、物流効率を最大限に高めることを可能とした工法です。
トラックバースの柱をなくすために
1階のトラックバースは柱をなくすために、上階(2階~4階の3層)を利用した吊り構造とし、トラックバースの無柱空間を実現しています。吊り構造を支持する2本の柱はCFT柱(高強度鋼管コンクリート柱)とし、その外側の柱は荷重のバランスをとるために基礎で支持しない構造としています。本架構は2本の柱に軸力を集約し、その他の柱は基礎(杭)を省略することが可能で、一般工法と同等のコストで実現可能な構造架構です。
適用プロジェクトの工事概要
建物名称 | 大塚倉庫西日本ロジスティクスセンター |
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建築主 | 大塚倉庫株式会社 |
建築地 | 兵庫県神戸市北区赤松台 |
建築用途 | 倉庫 |
主要構造 | 地下RC造(免震ピット) 地上柱CFT造、S造、RC造、梁S造 |
階数 | 地上4階建 |
建築高さ | 27.29m |
建築面積 | 8,528m² |
延床面積 | 31,144m² |
設計施工 | 竹中工務店 |
工期 | 2014年5月7日~2015年7月31日 |
(2016年度CFT構造賞受賞)