運搬作業を省力化する自動追従ロボット台車を開発

2016年11月28日
株式会社竹中工務店

竹中工務店(社長:宮下正裕)は、レンタルのニッケン(社長:三山大八)と共同で建設現場や工場等の作業員の負担軽減策として、自動的に人を追従する運搬用ロボット台車「かもーん」(特許出願済、商標登録出願済)を開発しました。
国内建設需要が増加傾向にあるなかで、建設技能労働者の不足が大きな課題となっています。「かもーん」(荷台部幅80cm×長さ120cm×高さ36cm、最大積載荷重600kg)は、複数台つなげて台車が追従することが可能で、最初に認識した人、モノについていくことが特長です。また、手動操縦による電動アシスト機能を搭載しており、追従機能の必要ないエレベータへの積降し時などにおける小回り作業にも有効です。
建設現場では、これまで重量のある建設資材を大量に運搬するために、1台ごとに人が押して運んでいました。時間がかかり、体力も消耗する重労働でした。建設現場の労働環境を改善するためには、追従可能な自動搬送ロボットが要望されていました。従来の通路にあらかじめレールを敷いた方法では、ルートが限定されてしまうため効率が悪くコストもかかっていまいます。また、建設現場では通路は平たんでなく、各所に障害物があり、その回避技術も必要となります。「かもーん」では、センサー等を有しなくても光学式センサーにより搬送主を認識します。障害物を回避する機能を有し、ぶつかることなく追従できます。
当社では、今後レンタルのニッケンと共同で開発した自動追従台車を全国の建設現場に積極的に適用していき、開発展開を進めていく予定です。

仕様

荷台部 長さ120cm、幅80cm、高さ36cm
最大積載 600kg
質量 190kg
走行速度 最高4.5km/h
連続駆動 4時間
安全装置 非常停止スイッチ、接触停止センサー