IoT技術を活用した工事用機械におけるクラウド型遠隔監視システムの運用を開始
2017年7月25日
株式会社竹中工務店
竹中工務店(社長:宮下正裕)は、作業所で稼働しているタワークレーン、工事用エレベータ等の遠隔監視及びデータ収集用クラウドシステムを開発しました。
国内建設需要が増加傾向にあるなかで、工事用機械の稼働台数は増えており、機械を保守・運用する管理者の業務が増加しております。また、近年のIoT技術の伸展により、従来は監視・観測をしていなかったものまでを可視化・データ化することが期待されています。この様な背景の中、本クラウドシステムを使用して複数の作業所における工事用機械の稼働状況を一元管理し、保守運用業務の効率化をめざします。
作業所における工事用機械は、異常や故障が発生した場合、現地からの電話連絡による状況報告により原因を想定し、技術者が現地に到着してからの現物調査、対応となっており、時間的なロスが多く、工程への影響が懸念されてきました。
今回開発したシステムを使用した工事用機械の遠隔監視により、故障の予兆や発生をリアルタイムに把握することができ、迅速な検査、修理対応が可能となるとともに、異常や故障によるリスクを低減することができます。
また、本システムは製造メーカーの異なる工事用機械からのデータを一元管理することができ、これまで活用しきれなかったデータを分析・処理することで、作業所の安全、品質、工程、施工計画、環境(省エネ)のあらゆる分野に展開することが可能となり、建築生産効率を向上させることができます。
さらに、本システムにより収集されたビックデータを工事用機械の制御、自動化の領域への活用をめざします。