大幅な省人化・短工期化を可能とする鉄骨基礎工法を開発
2018年7月23日
株式会社竹中工務店
竹中工務店(社長:宮下正裕)は、基礎工事において大幅な省人化、短工期化を実現可能とする鉄骨基礎工法を開発しました。本工法は基礎梁を鉄骨段差大梁とし、その上に鉄骨小梁をのせかけた連続小梁の組合せ架構(特許出願済み)、基礎に配筋工事、型枠工事が不要となる「竹中コンパクトパイルキャップ®」(特許出願済み)、基礎ピット部の外壁にプレキャスト擁壁を用いた構造面、施工面においても合理的な工法です。本工法の採用により基礎躯体の大幅な工場製作化が可能となり、品質の安定化を図りました。また、基礎工事において、作業所での人工を約80%削減、工期を約30%削減しました。
本工法の概要図
断面図
のせかけ連続小梁
のせかけ連続小梁の採用により、従来の連続小梁と比較して製作および作業所での施工性を大幅に向上させました。(特許出願済み)
竹中コンパクトパイルキャップ
「竹中コンパクトパイルキャップ®」とは、従来鉄筋コンクリート造で構築していた杭頭部基礎フーチングを鋼管コンクリート造にて構築するものです。
本工法の最大のメリットは、基礎工事において配筋工事、型枠工事が不要となるため、工期短縮を実現できる点にあります。
本工法は「MARK IS 福岡ももち 新築工事」にて採用されました。
建物 | MARK IS 福岡ももち |
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住所 | 福岡県福岡市中央区 |
建築主 | 三菱地所株式会社 |
建物用途 | 商業施設 |
階数 | 地上8階 |
延床面積 | 約125,000m2 |
構造種別 | 鉄骨造 |
設計・監理 | 三菱地所設計・竹中工務店 設計監理共同企業体 |
施工 | 竹中・錢高・小林・松本・坂下 特定建設工事共同企業体 |
工期 | 2017年6月~2018年秋開業 |