研究深耕と新価値創造を目指し技術研究所のリニューアルに着手
2018年8月3日
株式会社竹中工務店
竹中工務店(社長:宮下正裕)は、社会に新たな価値を提供する研究開発の実現のため、「業務プロセスの改革」、「いきいきと働くことができる環境」、「オープンイノベーションの実現」をコンセプトに掲げ、技術研究所のリニューアルに着手しました。
今後、技術研究所の施設リニューアルをステップとして、オープンイノベーションによる新価値創造を目指し、中長期視点でまちづくりのための様々な研究開発を推進していきます。
3つのリニューアル
- (1)業務プロセスの改革
研究深耕やコミュニケーションの活性化を目的として、多様な執務内容に応じた働き方を可能にする「Activity Based Working」を導入する。フリーアドレスによる人間中心のワークプレイス実現や、中庭部分を増築して研究棟の一体感を強めることで、研究者間の交流を促進する。 - (2)いきいきと働くことができる環境
「環境コンセプト」※1推進の一環として、外部空間および室内の積極的な緑化や生物多様性を具現化する。当社が推進するこれからの建築空間のあるべき姿の空間コンセプトである「健築®」※2など、環境に配慮した空間整備を行う。 - (3)オープンイノベーションの実現
最新技術の発信に加えて、多様なステークホルダーとの対話により新たな研究開発のタネを見つける「展示公開エリア」、顧客・ベンチャー企業・大学等と協業するきっかけづくりの場としての「共創エリア」等、オープンイノベーションの場を整備する。
- ※1「環境コンセプト」:
人の感性や創造性を高め、自然を活かし、ネット・ゼロエネルギービルからカーボンニュートラルな都市への実現を目指す考え。 - ※2「健築®」:
人と建築が寄り添うことで健康的な環境を実現することを目的とし、空間・まちづくりからの変容・健康増進を目指す取り組み。
豊かな未来を創造する研究体制の構築
技術研究所のリニューアルに加え、研究体制のさらなる充実を目的に組織改定を実施。
- (1)これまでの8研究部を、建設コア研究分野を担当する「自然・生態環境部」、「建築環境部」、「建設材料部」、「地盤・基礎部」、「構造部」、「地震工学部」の6研究部に再編。また、AIやIoT等の先端技術分野を担当する「先端技術研究部」、顧客ニーズの先取りや新たなニーズの発掘を指向した研究開発を担当する「未来空間研究部」の2研究部を新設。
- (2)技術研究所におけるオープンイノベーション活動の先導、社内外連携活動の強化を目指し「研究コーディネート部」を新設。
計画概要
建築地 | 千葉県印西市大塚 |
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改修対象面積 | 17,139m2(うち増築438m2) |
改修後延床面積 | 39,169m2 |
構造 / 階数 | SRC,RC,S / 地下1階、地上4階 |
工期 | 2018年7月~2019年9月 |
設計・施工 | 竹中工務店 |