キャブタイヤケーブルレス工事用エレベータを開発

2018年8月29日
株式会社竹中工務店

竹中工務店(社長:宮下正裕)は、工事用エレベータのキャブタイヤケーブル(電源ケーブル)レス化を図るべく、中国国内で主流となっている給電レールを用いて電源供給を行う「キャブタイヤケーブルレス工事用エレベータ」(特許出願済)を開発しました。

近年の建設需要の増加により、タワークレーン、工事用エレベータ等の工事用機械の稼働率も上昇しており、これらの工事用機械は作業所の生産性向上における重要なファクターです。その工事用エレベータの故障原因で最も発生頻度が多いのが電源供給と信号通信をしているキャブタイヤケーブルに起因するものです。
今回開発した「キャブタイヤケーブルレス工事用エレベータ」は、従来のキャブタイヤケーブル(電源ケーブル)を使用せずに、給電レール式に変更することにより、今までエレベータの搬器からぶら下げられていたキャブタイヤケーブルが、断線などのトラブルにより、電源供給や信号通信ができなくなるというリスクを低減しました。
また、キャブタイヤケーブルに比べ耐久性が高いので、長期にわたる繰り返し使用が可能になり、コストも低減できます。さらに、給電レールは任意の位置からの電源供給も可能なことから、今まで難しかった300m以上の高揚程での稼働にも容易に対応できます。
今後は、工事用エレベータメーカーである三成研機株式会社と共同で、大型エレベータにも対応できる大容量の給電レールの開発を行い、作業所の更なる生産性向上を目指していきます。また、給電レールの国内での販売は、当社グループの朝日興産(社長:岡田 恒明 大阪市中央区)が担当します。