体験型研修施設「竹中技術実務研修センター 想(おもい)」の増築が完成~躯体のハイブリッド工法・PC工法の実物大モックアップを設置し新研修を開始~
2019年2月27日
株式会社竹中工務店
竹中工務店(社長:宮下正裕)は、「見て・触れて・体得する」をコンセプトとし、ものづくりの基本を学び技術を伝承する体験型研修施設「竹中技術実務研修センター想(2011年1月にオープン)」を増築しました。躯体のハイブリッド工法・PC工法の実物大モックアップを新たに設置し、それを利用する体験研修を研修カリキュラムに追加して、2018年10月より新研修を開始しました。
「竹中技術実務研修センター 想」の増築
近年の建設労働人口の減退を補う、生産性向上の対策の一つとして、現地での手間を減らせる躯体のハイブリッド工法やPC工法が推進されて成果を上げています。その工法の展開とともに、設計・施工における事前検討や期中の品質管理・工事監理が益々、重要になってきています。
そこで、従来の場所打ち鉄筋コンクリート、PC、鉄骨造だけではなく、それらを組み合わせた「躯体のハイブリッド工法・PC工法の品質管理手法を体得する」ことを目的とする、実物大のモックアップを設置する施設を2018年に増築しました。
PC部材や鉄骨部材の接合部の納まり、品質管理や安全管理の技術向上、新しい工法への対応力育成のため、最新の基礎工法や床工法も組み込んだ実物大モックアップを作製しました。また、PC梁・柱の据付、鉄筋継手とPC目地のグラウトの体感研修も可能な展示モデルも加えて、2018年10月から、増築施設を活用した新カリキュラムで研修を開始しました。
「竹中技術実務研修センター 想」の研修について
2011年1月オープンから2018年12月末までの8年間で、品質つくり込み研修232回を実施し、延べ3,629名が受講しました。品質つくり込み研修は職能や入社年数などにより、建築(初級・中級・上級)、設備(初級・中級・上級)、建築設計、構造設計、工事監理・品質管理、改修工事、安全(墜落災害防止)、協力会社(鉄筋工事)の12種類を実施しています。それ以外に、新入社員、営業、施工事務等、またグループ会社の研修にも活用しています。
「竹中技術実務研修センター 想」の社会貢献活動
2012年より、社会貢献活動の一つとして、社外への研修や教育も実施しています。地域社会に「建築」を理解してもらい、建築技術に興味を持ってもらうために、小・中・高校の教員の民間企業体験研修、工業高校の教員・生徒と建築を専攻する大学生に対し授業・講座として教育プログラムを実施しています。2018年12月末までの7年間で797名が受講しました。
建物概要
建築地 | 兵庫県川西市柳谷隠場41-1 |
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規模・構造 | 地上2階、S造 |
敷地面積 | 79,889.76m2 |
建築面積※ | 1,675.34m2 |
延床面積※ | 1,450.73m2
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