『木造モダニズム建築「聴竹居」による社会貢献と建築文化発信』がメセナアワード2019「メセナ大賞」を受賞

2019年10月21日
株式会社竹中工務店

竹中工務店(社長:佐々木正人)の保有する木造モダニズム建築「聴竹居」(ちょうちくきょ)による社会貢献と建築文化発信」が、公益社団法人企業メセナ協議会が主催するメセナアワード2019において、「メセナ大賞」を受賞しました。
地域主体で歴史的建造物の保存と公開に取り組み、建築文化を発信していること、建物を通じた人と人との交流を育み、地域に対するシビックプライドを醸成していることが評価されました。

メセナアワードではこれまで、2008年に当社が運営支援する公益財団法人竹中大工道具館が「伝統技能継承賞」を、2014年には同じく当社が運営支援する公益財団法人ギャラリーエークワッドが「メセナ大賞」を、2016年には当社の季刊広報誌[approach] (アプローチ)が「優秀賞 建築文化接近賞」を受賞しています。

「聴竹居」について

「聴竹居」は竹中工務店に在籍していた故・藤井厚二※1の自邸として1928(昭和3)年に建設された名作住宅です。和洋の生活様式の統合とともに、日本の気候風土との調和を目指した昭和初期の「日本の住宅」として、先駆性、歴史的・文化的価値が高く評価されています。2000年にはDOCOMOMO JAPANの日本を代表する「モダニズム建築20選」に選定、2017年7月には国の重要文化財に指定されています。
当社では2016年12月に「聴竹居」を取得し、地元住民と連携・協力を図りながら、適切な維持・管理のもと、見学会やイベントの開催を通して建築文化の発信に努めています。

聴竹居新緑を愛でる会(2019年)(聴竹居倶楽部(※2)スタッフ・当社関係者の集合写真)

聴竹居新緑を愛でる会(2019年)
(聴竹居倶楽部※2スタッフ・当社関係者の集合写真)

  • ※1藤井厚二(ふじい こうじ、1888~1938年)は、竹中工務店初の帝大卒の建築家として1913年に入社し、在籍した1919年までの6年間に「朝日新聞大阪本社(1916年)」、「村山龍平邸和館(1917年)」、「橋本汽船ビル(1917年)」などの設計を担当。設計部(1926年に職制として制定)の礎を築く。竹中工務店退社後、京都帝国大学で教鞭(きょうべん)を執りながら自邸を次々と建て、その完成形としたのが「聴竹居」。真に日本の気候風土に適合した住宅の在り方を環境工学の点から科学的に考察した「日本の住宅(1928年)」を著す。
  • ※2聴竹居の見学等をご希望される方は、「一般社団法人聴竹居倶楽部」のWEBサイトよりお問い合わせください。聴竹居倶楽部の地元を中心としたスタッフが対応します。

物件概要

所在地 京都府乙訓郡大山崎町大山崎谷田31
構造規模 木造平屋建
延床面積 本屋 / 173m2  閑室/ 44m2  下閑室/ 33m2
竣工 1928年(本屋・閑室)1930年頃(下閑室)

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