万博工事を想定した「オンデマンドバス・貨客混載輸送」実証実験に参画~交通事業者運行のオンデマンド型交通にて建設関連貨客混載輸送の効率化を検証~
2023年2月10日
株式会社竹中工務店
竹中工務店(社長:佐々木正人)は、2月14日から16日まで建設会社4社※1と共同で、Osaka Metroが実施するオンデマンドバスの貨客混載の実証実験※2に参画します。本実証実験は、2025年大阪・関西万博会場の建設工事が今年春から開始されるのに先立ち、会場である夢洲への建設作業員や資機材の輸送について実車検証を行い、夢洲へ乗り入れる工事関係車両の削減や交通渋滞の緩和を目指すものです。
実施にあたっては、建設会社の社員が貨客混載ウェブアプリから大阪市内の乗車場所・時刻や人数、積載する荷物を登録し、予約に基づいてオンデマンドバスを配車、AIが生成した最適ルートを乗り合いで運行します。合わせて本実証実験を通して、実際の工事を想定しバス車内に資機材などを積載して運行し、オンデマンドバスを活用した貨客混載輸送の実現による利便性・快適性向上を目指します。
なお、本実証実験には、オンデマンドバスAI配車システムに株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)の「AI運行バス」※3、貨客混載予約には同システムとAPI連携する当社の「建設MaaS®」貨客混載アプリを利用して実施します。
- ※1本実証実験参画企業:株式会社大林組、鹿島建設株式会社、清水建設株式会社、大成建設株式会社
- ※2本実証実験は、内閣府による令和4年度「先端的サービスの開発・構築等に関する調査事業」に採択された「夢洲プラットフォームの構築」の一環です。当社は「夢洲プラットフォーム検討協議会」の一員として貨客混載実証に参画します。また本実証実験のオンデマンドバスサービスは、現在、Osaka Metro Group が大阪市北区、福島区、生野区、平野区で社会実験として運行するオンデマンドバスとは異なり、一般のお客さまはご利用いただけません。
- ※3「AI運行バス」は、ドコモの登録商標です。株式会社未来シェアが開発したSAVS(Smart Access Vehicle Service)を利用しています。
これまでの実証実験について
当社とドコモは2020年11月より共同で、当社の社有車を活用した企業内ライドシェアによる貨客混載輸送「建設MaaSオンデマンド移動&搬送」実証実験を実施してきました。また2021年12月から2022年9月まではドコモグループの法人事業を担うNTTコミュニケーションズ株式会社とも連携し、運行エリアを大阪府下に順次拡大しながら、モノだけの搬送予約も可能とする貨客混載アプリを2022年春に開発、実際の作業所など事業拠点への移動や搬送で利活用しながらのオンデマンド貨客混載輸送による建設会社の働き方改革、生産性向上に対する効果を検証してきました。
今回、Osaka Metroが実施する実証実験は、交通事業者が運行するオンデマンドバスによる貨客混載輸送を複数の建設会社と共同で実車検証するものです。当社は自社実証で得た知見を活かし参画するとともに、オンデマンド運行するシャトルバスを利活用した資材運搬(貨客混載)により、夢洲における建設工事・資材運搬の円滑化を進めていきます。