「BYAKU Narai」開業2周年を迎える2023年8月4日に2棟の歴史的建造物を新たに改修し、増床リニューアルオープン~重要伝統的建造物群保存地区における古⺠家活用プロジェクト~

2023年8月4日
株式会社竹中工務店

竹中工務店(社長:佐々木正人)は、重要伝統的建造物群保存地区である長野県塩尻市奈良井(以下、奈良井宿)において、全国各地で地域の課題解決に取り組む株式会社47PLANNING(本社:福島県いわき市、代表取締役:鈴木賢治)と共同で、小規模複合施設の計画・開発を推進しています。
2021年8月の開業に続くプロジェクト第2弾として、8月4日、2棟の古民家を改修・活用した宿泊施設「BYAKU Narai(ビャクナライ)」が増床リニューアルオープンします。このたび開業する2棟の宿泊施設の計画・開発は竹中工務店、47PLANNING、設計はFumihiko Sano Studio、施工は株式会社野⽥建設、有限会社尾崎建築となります。

当社は、長野県塩尻市と2020年1月に持続可能な社会づくりや地域課題の解決に寄与・貢献することを目的とした「連携協定」を締結しています。連携事項の一つには「歴史的建物資源や文化資源の活用等に関すること」を掲げており、その実現に向けた一環として、2021年8月に小規模複合施設を開業しています。
このたび、新たな宿泊施設として開業したのは、「BYAKU Narai」の近傍の古民家2棟を新たに改修したもので、ゆったりと部屋食スタイルで寛げる「島茂屋(シマモヤ)」(3部屋)と、プライベートサウナ付きの一棟貸し古民家「かね上屋(カネカミヤ)」(1部屋)です。

(写真:島茂屋)
(写真:島茂屋)
 (写真:かね上屋)
(写真:かね上屋)

なお、事業主体は、2021年8月に開業した施設と同様に、地域の森林資源の利活⽤を進める⼀般社団法⼈塩尻市森林公社、および同公社と当社が出資し設⽴した「株式会社ソルトターミナル」です。本プロジェクトの企画プロデュースは47PLANNINGが担当し、同社が設⽴した新会社「株式会社奈良井まちやど」が開業後の宿泊施設・レストラン等の運営を⾏います。複数の古⺠家を利活⽤し、建築物の営み・歴史が継承された空間、地域独⾃の⽂化資源を活⽤したサービス、奈良井宿ならではの価値が体感できる施設をつくることを⽬指しています。

■ 新たに開業する2棟の施設概要

島茂屋

築150年を越える類稀な大きさの土蔵が目を引く島茂屋は、小白木問屋として財を成し「島茂材木店」や「奈良井合同運送」など時代に則した様々な事業を興しただけでなく、代々楢川村議員を務め地域経済の発展に尽力した名家の住居でした。広い中庭から山の木々を近くに感じることができるこの場所は、近年「三澤漆器店」として、訪れる人々に木曽漆器の魅力を伝えてきました。

所 在 地 :

⻑野県塩尻市奈良井581

敷地面積 :

298.85㎡

改修設計 :

Fumihiko Sano Studio

施  ⼯ :

株式会社野⽥建設

⽤  途 :

ホテル、ラウンジ

島茂屋内観写真

かね上屋

江戸時代から寺の参道脇に存するかね上屋は、時に住職、時に僧官と、寺関係者が代わる代わる暮らしていた寺前でした。間口2間、奥行6間の居住空間は、奈良井宿下町の伝統的家屋として特定物件に指定されています。

所 在 地 :

⻑野県塩尻市奈良井664

敷地面積 :

57.05㎡

改修設計 :

Fumihiko Sano Studio

施  ⼯ :

有限会社尾崎建築

⽤  途 :

ホテル

かね上屋内観写真
  • 昭和50年の⽂化財保護法の改正によって伝統的建造物群保存地区の制度が発⾜し、城下町、宿場町、⾨前町など全国各地に残る歴史的な集落・町並みの保存が図られるようになりました。市町村は、伝統的建造物群保存地区を決定し、地区内の保存事業を計画的に進めるため、保存条例に基づき保存活⽤計画を定めます。国は市町村からの申出を受けて、我が国にとって価値が⾼いと判断したものを重要伝統的建造物群保存地区に選定します。令和3年8⽉2⽇現在、重要伝統的建造物群保存地区は、104市町村で126地区(合計面積約4,023.9ha)あり、約30,000件の伝統的建造物及び環境物件が特定され保護されています

■ 株式会社47PLANNINGについて

本  社 :

〒970-8026 福島県いわき市平字白銀町2-10

代 表 者 :

代表取締役 鈴木 賢治

設  立 :

2009年6月

事業内容 :

店舗・商業施設の開発及び運営・テナント招致、飲食店の運営及びフランチャイジング業務、地方自治体のコンサルティング業務など