平成27年度 地球温暖化防止活動環境大臣表彰をダブル受賞・ECM®セメントによる建設構造物の省CO2 の実現
・国産木材を活用した魅力的な耐震改修工法の開発と適用
2015年12月2日
株式会社竹中工務店
竹中工務店(社長:宮下正裕)は、「平成27年度の地球温暖化防止活動環境大臣表彰(技術開発・製品化部門)」を、「ECM®セメントによる建設構造物の省CO2 の実現」、「国産木材を活用した魅力的な耐震改修工法の開発と適用」の2つのテーマで受賞しました。今回の受賞により当社は3回目、テーマ別では5件目の受賞となります。
当社では今後も、CO2の削減、地球温暖化の防止に資する技術開発を進めることで、地球環境にやさしい社会資本の構築、サステナブル社会の実現に貢献していきます。
「ECM®セメントによる建設構造物の省CO2 の実現」
ECM®(エネルギー・CO2・ミニマム)セメントは、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)プロジェクトを通じて1大学7企業が一体となって共同開発をしました。製鉄の副産物である高炉スラグを大量にセメントに混合させることで、エネルギー量とCO2排出量を従来セメント比で6割以上削減します。今後は適用実績を拡げるとともに、技術の汎用化・普及に努めていきます。
「国産木材を活用した魅力的な耐震改修工法の開発と適用」
当社では、これまで社会的課題である「温暖化防止」及び「安全安心」に資する、「木材を活用した耐震改修工法」の技術開発・製品化を進めてきました。本工法は安定供給可能な木材製品であるLVL(単層積層板)、およびスギ材を用いたCLT(直交集成板)の活用により、森林資源の循環利用と、魅力的な木質空間の提供を両立します。適用プロジェクトでは耐震改修により建物の長寿命化が図られるとともに、木質の耐震壁の採用により、RC耐震壁で補強する在来工法と比べて当社試算で約67%のCO2削減効果が見込まれます。
参考
https://www.takenaka.co.jp/news/2014/12/02/index.html
https://www.takenaka.co.jp/news/2015/07/01/index.html
地球温暖化防止活動環境大臣表彰について
この賞は、環境省が地球温暖化対策を推進する一環として、地球温暖化防止に顕著な功績のあった個人又は団体を表彰するものです。当社の受賞した「技術開発・製品化部門」は、先導的低炭素技術、省エネ技術、新エネ技術、省エネ製品、省エネ建築デザイン等、温室効果ガスの排出を低減する優れた技術の開発によりその製品化を進めた功績に対して、贈られます。