2021年「日本建築学会賞(技術)」を受賞
2021年4月28日
株式会社竹中工務店
竹中工務店(社長:佐々木正人)は、近年中に完成した建築技術であって、技術の発展に寄与し、優れた成果に結実した技術に与えられる、2021年「日本建築学会賞(技術)」において「電力線通信を用いた建設現場ICTインフラ構築技術の開発と展開」が受賞しました。
当社は今後も、魅力ある建築作品、社会に貢献する技術を創出できるよう、一層の努力を重ねてまいります。
2021年日本建築学会賞(技術)| 電力線通信を用いた建設現場ICT インフラ構築技術の開発と展開
今回の受賞は、仮設電源を利用して簡易に通信環境を構築するIoT分電盤を開発・展開した業績に対するものです。
建設現場に予め敷設されている仮設電源に電力線通信技術を適用することで、他手法に比べて簡易に・低コストで通信環境を整備することができます。私たちは電力線通信の速度低下の要因が漏電遮断器や電動工具等によるノイズであることを突き止め,独自に確立した伝送特性の解析技術を用いて、これらの課題を克服するフィルター技術を開発しました。これにより通信速度を大幅な向上を実現、さらに設置するだけでWi-FiスポットになるIoT分電盤を開発し、世界で初めて建設現場における電力線通信の本格活用を実現しました。
キャリア電波が届かない建設現場において容易に情報通信インフラを構築できる技術を開発し、IoT分電盤によって建設生産プロセスにおけるICTの全面的な活用を実現したことが高く評価されました。
受賞者
西野 高明 (株)竹中工務店 技術研究所 建築環境部 電磁・振動環境グループ 研究主任
松原 拡平 (株)竹中工務店 技術研究所 先端技術部 ロボティクスグループ 研究員
熊谷 健児 (株)竹中工務店 東京本店 東日本機材センター 電気グループ 主任
小野 孝一 (株)竹中工務店 大阪本店 西日本機材センター 計画グループ 主任
![開発技術の概要](images/img01.png)
関連ページ
日本建築学会賞
一般社団法人日本建築学会が設けている国内で最も権威のある建築の賞とされ、日本国内における建築・建設分野で功績をあげた個人・団体を称え授与されます。
「日本建築学会賞(技術)」は、近年中に完成した建築にかかわる技術の発展に寄与し、優れた成果に結実した技術に与えられます。
「日本建築学会賞(業績)」は、近年中に完成した学術・技術・芸術などの進歩に寄与する優れた業績に与えられます。
「作品選奨」は、その年の作品選集掲載作品のうち特に優れた作品に与えられます。
「作品選集新人賞」は、40歳未満の作品選集掲載作品の筆頭設計者に与えられます。