梁段差・梁せい差にも容易に対応できる柱RC梁S接合工法を開発~国立循環器病研究センター新築工事に適用~

2019年3月27日
株式会社竹中工務店

竹中工務店(社長:佐々木正人)は、梁段差・梁せい差にも容易に対応できる柱RC梁S接合工法を開発しました。構造合理性に優れた架構形式として、高い軸力保持能力と剛性を有するRC柱と、ロングスパンに対応可能なS梁を組み合わせた柱RC梁S架構が工場などを中心に適用されていますが、梁段差がある場合に仕口部の納まりや加工が複雑になることが課題でした。本工法は柱RC梁S架構において梁段差や梁せい差がある場合に、接合部に肉厚角形鋼管を配置することにより梁段差を吸収できる納まりとすることで様々な梁段差や梁せい差にも対応可能であり、接合部の簡略化も可能な構造合理的に優れた工法です(特許出願済み)。本工法の採用により、接合部の製作工期を約25%削減するとともに品質の安定化を図りました。

本工法の概要図

従来の梁段差がある場合の接合部の一例

従来の梁段差がある場合の接合部の一例

本工法

本工法

接合部鉄骨製作完了時

接合部鉄骨製作完了時

RC柱建方完了時

RC柱建方完了時

本工法は「国立循環器病研究センター 新築工事」にて採用されました。

国立循環器病研究センター
国立循環器病研究センター

国立循環器病研究センター工事概要

工事名称 国立循環器病研究センター
建築主 国立研究開発法人国立循環器病研究センター
建物用途 総合病院、自然科学研究所
建築地 大阪府吹田市
工期 2016年8月~2019年3月
階数 B2 F10 P2
構造 RC S
延床面積 129,881.84m2
基本設計 佐藤総合計画
実施設計 竹中工務店、日本設計
施工 竹中工務店