「燃エンウッドSAMURAI」を開発し、フラッツウッズ木場に初適用 木質部材として耐火性能、構造性能(強度・硬さ)を向上

2020年2月3日
株式会社竹中工務店

竹中工務店(社長:佐々木正人)は、山佐木材 (社長:有馬宏美)、鹿児島大学(学長:佐野輝)と共同で「燃エンウッドSAMURAI」を開発し、フラッツウッズ木場で初適用しました。
「燃エンウッドSAMURAI」は、燃エンウッドの荷重支持部に鉄筋を埋め込むことで、従来の耐火性能に加えて、強度と硬さを実現するハイブリッドの部材です。本技術により、木造で実現することが困難であった大スパンの建築空間の設計が可能になりました。
本部材は国土交通大臣認定を取得しており、今後の適用拡大が期待できる技術です。当社では都市の大規模木造建築を可能にする耐震性能、耐火・防災にかかわる要素技術として本技術の適用拡大を目指します。

燃エンウッドSAMURAIの仕組み

  • 「SAMURAI」は、山佐木材と鹿児島大学が共同開発した技術です。
  • 「燃エンウッド」は、竹中工務店が開発した技術です。
  • 燃エンウッドに埋め込む鉄筋の数は、構造計算によって決まります。

燃エンウッドSAMURAIの概要

耐火性能、構造性能(強度・硬さ)を向上させることにより、
 ・国産材として更なる活用が期待されるスギ材の適用拡大を図ります。
 ・梁の断面を小さくする、あるいはスパンを大きくとることができます。
 ・従来鉄骨を採用していた設計計画において、木質部材が採用可能になります。

日本では戦後まもなく植林された人工林の伐採適齢期を迎え、本格的な利用期を迎えつつあります。こうした中当社では、森林とまちをつなぎ、私たちの社会生活に森を取り込む、「森林グランドサイクル®」を構築する活動を進めています。
今後は、人にやさしく森林資源の循環に貢献する技術開発を進め、サステナブルなまちづくりに貢献していきます。