:まちと森がいかしあう関係が成立した地域社会を目指すプロジェクトをスタート
2020年5月18日
株式会社竹中工務店
株式会社竹中工務店(社長:佐々木正人)、一般社団法人Deep Japan Lab(代表:岡野春樹)、NPO法人グリーンズ(代表:鈴木菜央)は、共同プロジェクト『キノマチプロジェクト』を立ち上げ、各種取り組みをスタートさせました。
キノマチプロジェクトは、まちと森がいかしあう関係が成立した地域社会『キノマチ』を実現するために、まちづくり・森づくりのプレイヤーたちが、共に学び、共に行動を起こしていく活動体です。木材を中心とした森林資源をまちで多く活用することで、木をめぐる社会問題を解決する足がかりとなることを目指します。業界・専門分野を越えて多くのステークホルダーが集い、木材を活用して、まち・産業・エネルギーなどの持続可能性に寄与するとともに、SDGs(国連で採択された持続可能な開発目標)の推進にも大きな役割を果たしていきます。
- ・名称:『キノマチプロジェクト』
- ・設立:2019年6月
- ・構成:株式会社竹中工務店、一般社団法人Deep Japan Lab、NPO法人グリーンズ
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・主な活動内容:
『キノマチ会議』の企画、運営
-(リアル版)木のまちづくりのリーダーとの交流・共創イベント
-(オンライン版)木のまちづくりを目指す仲間のコミュニティSNS
『キノマチウェブ』の編集、配信
- 木のまちづくりから、未来のヒントをみつけるマガジン
『木のまちづくりハンドブック』の出版、WEB配信
- キノマチで起こる10のいいことを、リサーチや事例を中心に説明
キノマチを実現するにあたって鍵となるのは『森林グランドサイクル®:森林資源と地域経済の持続可能な好循環』の考え方であり、木のイノベーション・木のまちづくり・森の産業創出・持続可能な森づくりの4つの領域を様々なステークホルダーと共に推進することで、キノマチの実現につながると考えています。
『キノマチ会議』とは
キノマチプロジェクトの活動の一つ。リアル版とオンライン版があり、リアル版は木のまちづくりのリーダーたちの共創・交流イベントです。最前線の実践者たちが実際に集まり、木にまつわる様々な実態を現場から学び、キノマチを実現するためのアイデアを議論します。既に2019年には和歌山、長野、埼玉と3か所でキノマチ会議リアル版を開催しました。オンライン版は、イベントでつながったリーダーたちを中心に構成される、木のまちづくりを目指す仲間のfacebookグループです。
『キノマチウェブ』とは|https://kinomachi.jp/
キノマチプロジェクトのメディアの一つ。木にかかわる産業の川上・川中・川下をつなぎ、木をきっかけに新たなコミュニケーションを生み出すことを目的としています。山主や森づくり、森で新たなビジネスにチャレンジする方々、木材生産に関わる木材のサプライチェーンを支える方々、木造建築や家具など、木に関わる暮らしを生み出す方々、木に関わる暮らしに興味のある方々を読者として想定しています。
次号から連載企画「おうち木質DIYーオンラインで木を買うー」を開始します。そこでは「木」のあるくらしを実現するためのノウハウ&エピソードを連載していきます。
『木のまちづくりハンドブック』とは
キノマチプロジェクトのメディアの一つ。木のまちづくりハンドブックは、木に興味や関心をもって頂くため、木のもつ良さ、日本の木の文化などを、事例や最新の研究成果をもとにわかりやすく解説したものです。竹中工務店が提唱する『森林グランドサイクル®』で実現を目指す「キノマチから生まれるいいこと10」を中心に構成されており、木の資源循環による持続可能な社会や生産性向上、健康的で豊かな生活の実現などが紹介されています。ハンドブックは、キノマチウェブにてPDFで公開します。