建築仕上げ材(ボード材)加工アシスト機「iBow(アイボー)」を開発
2020年11月9日
株式会社竹中工務店
竹中工務店(社長:佐々木正人)は、株式会社爽美(本社:大阪市北区、社長:小野田拓也)、株式会社アクティオ(本社:東京都中央区、社長:小沼直人)、株式会社カナモト(本社:北海道札幌市、社長:金本哲男)、朝日機材株式会社(本社:東京都墨田区、社長:伊藤雅哉) AvalonTech株式会社(本社:大阪府池田市、社長:霍 達)とで、生産性向上・品質向上を目的として建築内装仕上げ材(ボード材)の加工アシスト機「iBow」(※1)を共同開発(※2)しました。
従来、ボード貼り作業は熟練の作業員が、寸法実測、ボードへの墨付け、手作業によるボード加工切断、貼り付けを二人一組で行っていました。「iBow」は、スマートフォンアプリから寸法を入力することで、面倒なボードへの墨付け作業を省き、ボードの加工切断を行います。そして、加工されたボードを貼り付けている間に次のボードの寸法を送信することにより、「iBow」が次のボードの加工を順次行うので、加工時間の短縮が図られます。また、本体重量が80㎏とコンパクトな設計のため作業場所への持ち運びが容易となっています。
今後も当社は、作業環境の改善に努めるとともに、ハード・ソフト両面から生産性向上・品質向上に寄与する商品開発を継続してまいります。
- ※1株式会社爽美より商標登録出願済み
- ※2当社、株式会社爽美、株式会社アクティオ、株式会社カナモト、朝日機材株式会社、AvalonTech株式会社にて特許出願済み
高精度な「たわみ補正プログラム」と、新開発の切削刃で高品質な加工を実現
山積みされたボード材をそのまま上部から順次加工していくと、本体フレームのたわみやボード材自体のたわみにより、その下の新品のボードに傷が付いてしまいます。「iBow」は本体フレームのたわみ量の補正に加え、基準点とその他の測定点20か所を事前にダイヤルゲージにより計測し、ボード材のたわみを演算、補正を行うことで連続した加工が可能となりました。
さらに従来は切断面の面取り加工が必要で手作業によるヤスリ掛けをしていましたが、「iBow」は切断と同時に面取り加工を行う切削刃を新開発しました。これにより、ヤスリ掛け不要で高品質の加工を実現します。
専用スマートフォンアプリで簡単操作
作業者目線での操作性を重視したユーザーインターフェイスを実装しています。縦横の切断だけではなく様々な形状に対応しており、アプリ上から直接寸法値を入力出来ることで材料加工前の墨付け作業が不要となっています。
仕様
重量 | 約80Kg |
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サイズ | 幅 :1,900mm 高 さ:1,200mm 奥行き:1,100mm |
対応OS | Android6以降(2021年6月以降、iOSに対応予定) |
その他 | 商用バンなどへの積載を念頭においたコンパクト設計 |
関連ソリューション
モビリティとリビングの未来の形を具現化した体験施設「EQ House」では、ひとつひとつ形状が異なる約1200枚もの外装パネルの切り出しや加工を、デジタル情報に基づいてレーザーカッターで行いました。