2020年「日本建築学会賞(作品)」、「日本建築学会賞（技術）」、「日本建築学会作品選集新人賞」の3部門5件で受賞

竹中工務店（社長：佐々木正人）は、4月17日に発表された2020年「日本建築学会賞（作品）」と「日本建築学会賞（技術）」、「日本建築学会作品選集新人賞」の各賞を受賞しました。
単独の建築で時代を画すると目される優れた作品に贈られる「日本建築学会賞（作品）」に「パナソニックスタジアム吹田」が選ばれました。
また、「日本建築学会賞（技術）」に「セラミックタイル再利用技術の開発と展開」が、「日本建築学会作品選集新人賞」に「風のプロムナード　－ニフコYRP－」、「竹中研修所「匠」新館」、「旧山口萬吉邸／kudan house」が選ばれました。
当社は今後も、魅力ある建築作品、社会に貢献する技術を創出できるよう、一層の努力を重ねてまいります。

パナソニックスタジアム吹田は、Jリーグ・ガンバ大阪がホームスタジアムとして使用する国際基準のサッカー専用競技場です。観客席からピッチまでわずか7mという欧州水準の劇場型空間を備えるこのスタジアムは、日本で初めて寄付金と助成金だけで建設されました。4万席の屋根には、たて・よこ・斜めの梁架構「3Dトラス」と屋根免震構造を採用し、40％もの鉄骨軽量化に成功。建物のミニマム化とメンテナンスフリーを追求することで、環境に優しい持続可能なスタジアムを実現しました。

設計チームは「観客がサッカーを最高に楽しめること」という明確なビジョンを共有し、建築のコンパクト化と躯体のスリム化を考え抜くことによって、どの席からも見やすく、選手の躍動が届くスタジアムを実現しました。最高の観戦環境が、サッカーを愛する人びとの心を掴んだとして評価されました。

一般社団法人日本建築学会が設けている国内で最も権威のある建築の賞とされ、日本国内における建築・建設分野で功績をあげた個人・団体を称え授与されます。
「日本建築学会賞（技術）」は、近年中に完成した建築にかかわる技術の発展に寄与し、優れた成果に結実した技術に与えられます。
「日本建築学会賞（業績）」は、近年中に完成した学術・技術・芸術などの進歩に寄与する優れた業績に与えられます。
「作品選奨」は、その年の作品選集掲載作品のうち特に優れた作品に与えられます。
「作品選集新人賞」は、40歳未満の作品選集掲載作品の筆頭設計者に与えられます。