パネルディスカッション第一回レポート
- テーマ
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カーボンニュートラルを目指した
竹中技術研究所の研究開発 - 日付・場所
- 2021年6月21日(月) 竹中技術研究所 大ホール
- ゲストパネリスト
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- 田辺新一氏
- 早稲田大学 教授
一般社団法人
日本建築学会会長
- 谷村寧昭氏
- 西里友志氏
- 荒川純氏
- NEDO環境部(Teamsで参加)
- パネリスト
( 竹中工務店 ) -
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村上陸太
常務執行役員
技術本部長 -
高橋幹雄
技術研究所 所長
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椎葉隆代
エンジニアリング
本部長 -
鈴木重則
東京本店 設計部
マネージャー
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- 発表・参加
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技術研究所 副所長 奥田信康
竹中技術研究所 脱炭素ワーキンググループ
(以下WG)
竹中工務店 有志社員(Teamsで参加) - ファシリテーター
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シナジーマーケティング株式会社
小川加奈子氏 - 第1回 プログラム
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1:竹中工務店 発表
「脱炭素に関する社会ニーズ/竹中工務店の取り組み」
2:田辺氏(早稲田大学 教授/一般社団法人 日本建築学会会長) 発表
「2050年 脱炭素社会実現に向けた動向」
3:谷村氏・西里氏・荒川氏(NEDO環境部) 発表
「脱炭素に向けたNEDOの取り組み」
4:パネルディスカッション
「研究開発の方向性について」
・資源循環を実現するゼロカーボンシティ
・全ての部材を解体分離して再活用できる建築
・Energy Waste Zero Building
※役職等は当時の名称を掲載しています
「自分たちがやっていることがどれだけ環境の役に立っているのか、そしてどれだけ環境に
負荷を与えているのか。それらを知り、自分事にとらえられるような会にしたい」
技術本部長 村上の挨拶からスタートした第一回では、パネリストやWGによる情報提供・話題提供を中心に行われました。
脱炭素に関する社会ニーズ/
竹中工務店の取り組み
発表者:奥田(技術研究所 副所長)
改めて、脱炭素に関する世の中の状況の整理と竹中工務店の取組みについて共有されました。
奥田「この会のあと、さらにWGで研究開発アイデアをブラッシュアップしていく予定。そして次回(第二回パネルディスカッション)の議論を経て、力強く研究開発を進めたい」
2050年 脱炭素社会実現に向けた動向
発表者:田辺氏(早稲田大学 教授/一般社団法人 日本建築学会会長)
脱炭素をどうとらえるのか、どういう動向があるのかについて、話題提供いただきました。
田辺氏「ものすごく困難が伴うと思うが、声をあげて、技術開発をしていく必要がある。住宅・建築のCO2排出量は多い。我々ががんばらないといけない」
脱炭素に向けたNEDOの取り組み
発表者:谷村氏・西里氏・荒川氏(NEDO環境部)
NEDOが取り組む研究開発について、さまざまな具体事業を挙げながら紹介いただきました。
研究開発の方向性について
~ディスカッション
発表者:和田・川尻・高津(脱炭素WG)
いよいよ会は本題へ。研究開発アイデアが発表され、
パネリストを中心にディスカッションが行われました。
・資源循環を実現するゼロカーボンシティ(川尻)
・全ての部材を解体分離して再活用できる建築(高津)
・Energy Waste Zero Building(和田)
<ディスカッションより抜粋>
田辺氏「都市の視点、地域の視点というのが良いと思う。地方脱炭素会議でも、まずは先駆的なものを作って、実例を示していこうとしている。100%でなくても、チャレンジし、示していけると良いと思う」
椎葉「技術開発でいかに設計の自由度を上げられるか、重視しないといけない」
高橋「産業構造の変革をどう先読みし、建築のどのコストをどこで見ていくのか。一社だけの差別化ではなく、業界として戦っていく必要がある」
たくさんの話題提供があり、盛り上がった第一回。この会を踏まえ、WGでブラッシュアップを進めました。その後、第二回が開催されました。