短時間で組立・解体可能な粉塵飛散防止用簡易養生ユニット「すぽっとQ」を開発
2020年7月27日
株式会社竹中工務店
竹中工務店(社長:佐々木正人)は、株式会社アクティオ(本社:東京都中央区、社長:小沼直人)、朝日機材株式会社(本社:東京都墨田区、社長:伊藤雅哉)、アキレス株式会社(本社:東京都新宿区、社長:伊藤守)と共同で、改修工事や斫り作業などに伴う粉塵飛散防止養生を少人数かつ短時間で組立、解体が可能な簡易養生ユニット「すぽっとQ」(特許出願済)を開発しました。(アキレス株式会社が商標出願済)
これは2018年に開発した空気圧を用いた「エアーQ」(株式会社アクティオの登録商標)と称した簡易休憩所の構造体を応用したもので、外装材を変更することによって屋内局所の粉塵飛散防止としての機能を持たせた製品としました。
「すぽっとQ」(サイズ:長さ約2.4m×幅約2.2m×高さ約2.4m)は付属のブロアーで空気を注入することで仕様の大きさに膨らみます。設営は2人で約3分間程度と短時間で可能で、2連、3連と連結することで作業面積を拡大できます。外装材に透明な静電シートを採用することで、内部の採光性向上と外部から内部の様子を視認できる効果があり、側面部分にスポットクーラー、集塵機用の孔を設けて内部の作業環境を快適にできるような仕組みとしています。専用袋に収納でき、重量は約30kgと軽量化を図っています。
屋内改修工事ではテナントが入居したままの作業が多く、粉塵等の飛散養生をテナントの営業終了後、作業前に入念に行うため、肝心の作業時間が逼迫していました。「すぽっとQ」はスポット的な場所の養生を短時間で設営、盛替、撤去可能であり、粉塵発生作業等での実質作業時間を確保できます。
今後の生産はアキレス株式会社が担当し、レンタル及び販売は株式会社アクティオが担当、当社と朝日機材株式会社と共同で普及展開を図り、建設技能労働者の作業環境の改善に努めていくだけでなく、省人化・省力化に寄与する商品の開発を継続していきます。