2013.12.20
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植生や生き物の分布を調べるなどして生物多様性の観点から土地利用状況を評価するツールをJBIB(一般社団法人企業と生物多様性イニシアティブ)の活動で当社研究員がリーダーとなって開発し、建物の計画・設計や自社土地の評価に活用しています。 資生堂銀座ビルの建替えでは、お客様と協力して周辺の生き物調査を実施し、計画に活かしました。近隣の日比谷公園など大小緑地から鳥類や昆虫を屋上庭園に誘引して生態系をつなぐために、呼び込む生き物を決めてそれに合わせた樹種を選定しました。また、お客様の事業である化粧品の原材料となる植物を栽培し、屋上庭園は四季折々の変化を楽しめるだけでなく、地球の恵みから事業が成り立っていることを実感できる教育の場にもなっています。
お客様と一緒に実施した化粧品原材料植物の植え込み |
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2013.12.20
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「環境と対話する建築」をコンセプトとした新研究所が完成しました。周囲に広がる里山の風景を連続させ、周辺環境と建築の一体化を図りました。既存の植生を活かした緑地と雨水を利用した大きな池を配置し、生物多様性保全に配慮した環境を創出しました。緑地や池を通った涼しい風を、自然換気により建物内に取り込むことができます。
雨水を利用した池 |
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2013.12.20
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2012年に竣工した台湾の国立民族博物館である「苗栗客家文化園區」(台湾客家文化センター)は、亜熱帯に立地しながら、丘陵地の特性である自然風や水を積極的に利用して建物への熱負荷の大幅低減を達成し、更に自然光利用や雨水再利用を積極的に行い、現地の環境配慮建築の認証制度「台湾緑建築」のゴールドメダルを取得しました。竣工後1年以上経過し、成長の速い亜熱帯の樹木が育って丘陵の景観に馴染んできました(写真は竣工から約半年後の様子)。
亜熱帯の丘陵地に建つ苗栗客家文化園區 |
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2013.12.20
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図書館の上部に楔形の教室群を乗せ、三角形の象徴的な外観をもつ記念館です。三角形断面としたことによる外壁率(表面積)の低減と、縁側状の廊下が教室を取り囲む構成による外部熱負荷低減により、高いPAL(年間熱負荷係数)値を達成しています。 さらに基礎部分を経由して外気をエントランスホールに送るクールチューブ、煙突効果を利用した階段室換気システム、各階熱交換型空調・自然換気など、自然エネルギーの積極的な利用も図っています。また、随所で自然光をふんだんに取り入れる工夫をしています。
断面イメージ |
屋根傾斜に沿った内部階段 |
図書館 |
天然木の啓発室 |
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2013.12.20
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当社は、常に人の快適性や満足度と環境性能の両立を目指して建物を設計しています。2011年に竣工した塩野義製薬医薬研究センターの新棟では、お客様と共同で室内環境や働く人の意識・行動データを収集し、効果を検証中です。既存棟と比較してエネルギー消費量を1割以上削減できた一方で、温熱環境への満足度も向上していることがわかりました。オープンスペースの活用により、知的生産性の指標であるコミュニケーション頻度も増加しています。
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2013.12.20
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建物運用時の廃棄物削減についても、技術開発に取り組んでいます。
都市の廃棄物の中でも、生ごみは水分量が多いためにその搬送・処分に多くのエネルギーとコストがかかります。有機物(バイオマス)を発生場所で効率よく処理しエネルギーを回収する技術にメタン発酵がありますが、小規模では効率が悪く、ビル内の生ごみ処理には不向きでした。
当社は、ディスポーザによる生ごみの破砕とメタン発酵技術、既存の排水処理技術を有効に組み合わせ、日本で初めて、ビルの中で発生した生ごみをメタン発酵・ガス化する都心型バイオガスシステムを開発しました。中水処理装置※1から出る汚泥や厨房排水中の固形物をメタン発酵槽で処理し、メタン発酵槽から出る高濃度の排液を厨房排水処理装置で処理することで全体の効率が向上するとともに、それぞれの装置から出る残渣を大幅に削減できます。
2013年に大阪のあべのハルカスで運転を開始し、生ごみから発生したバイオガスをコジェネレーションシステムの燃料として、電力と熱をビル内に供給しています。平成25年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰、平成25年度コージェネ大賞選考会議特別賞を受けました。
※1 | 中水処理装置:雑排水を処理してトイレ洗浄用水などに再利用するための装置 |
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都心型バイオガスシステムのイメージ図 |
あべのハルカスに導入したバイオガスシステム |
処理量(日量) | メタン発酵槽 :生ごみ 3t 排水処理装置 :厨房排水 700m3、雑排水 550m3 |
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ガス発生量(日量) | 540 Nm3(都市ガス換算で 300 Nm3) |
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2013.12.20
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設計段階においては、お客様の想いを具体的なかたちにするため、設計プロセスをお客様と共有し、建物の付加価値を向上させる様々な提案を行っています。このプロジェクトは、銀座並木通りの旧本社を建替える新本社社屋計画で、設計デザインコンセプトを「先進性・豊かさ・オリジン」としました。高い耐震性や環境配慮など最新エコ技術の導入とともに、外装から内装の細部にまで社名の由来でもある「万物資生」の精神にこだわり、普遍的な自然素材やデザインモチーフを革新的な表現で展開しました。特に基調となるデザインには、資生堂の象徴「花椿」や「唐草模様」を用い、宣伝制作部とのコラボレーションにより「美」の価値観の共有を行いました。外装を一体で覆う特徴的なアルミシェードは、オリジナルデザインの「未来唐草」で構成し、自然光や視線の制御をしながら流麗な景色・インテリアを創出しています。今後、この創業の地より未来に向けた新しい「価値創造拠点」として様々なクリエイティブが発信されます。
資生堂銀座ビル |
外装のデザイン |
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2013.12.20
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生産段階においては、3次元モデルを製作・施工まで一貫活用することで、関係者間の迅速な意思決定をはじめ、複雑な納まりの検討や図面の早期整合性確認、精度の高い施工計画の立案などに効果を発揮しています。 このプロジェクトでは、複雑な形状を伴う鉄骨工事に3次元モデルを活用しました。構造設計者・設備担当者・作業所・鉄骨製作会社が3次元モデルを共有し、部材の干渉状態を事前に様々な角度から確認することで、図面だけではわかりづらかった施工性を考慮した改善を行い、施工品質の向上を図りました。また、一つのマスターモデルを使って一般図・詳細図・製作図の作図・修正・チェックを行うことで、各部材の状況を一元管理し、図面の整合性を高めることができました。
テレビ朝日 EXタワー・EXシアター |
3次元モデルによる |
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2013.12.20
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当社は建物のライフサイクルを通してお客様をサポートし、社会環境の変化を捉え、建物に必要とされる新たな価値提案を行い、お客様の課題解決に貢献しています。このプロジェクトでは、老朽化した7棟の主要建物があり、各棟への用途配置の偏りによる学内での混雑や敷地境界線上のフェンス・塀など周辺から閉鎖的な環境が主な課題でした。そこで動線と用途配置の再構成を行い、学内情報を受け取る「情報ピロティ」の新設や学生共有エリアの各棟低層部への分散配置により、混雑緩和に加え全ての校舎が緊密に連携した一体感のあるキャンパスを実現しました。また、通りに面したフェンスのない開放的な芝生広場や一般通行者も利用できる休憩テラスの設置、歴史ある路地と学内通路を結ぶ「通り抜け」のアプローチの整備など、街と融合し、開かれたキャンパスを再構築しました。
建物全体を同一デザインで統一し、街区のまとまりと存在感を高めた外観 |
神楽坂を形作る石畳や石垣の要素を取り入れた開放的な雰囲気づくり |
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2013.12.20
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当社が行った東日本大震災の被災状況の調査から、天井の破損は重大な危険をはらみ、BCPでも大きな要素となることが明らかでした。国土交通省は一定の規模以上の新規の天井に関する技術基準を定めるなど、すでに官民での取り組みが進行しています。一方、既存天井の改修工事では、お客様の日常業務に支障を出さず、かつ短期間で工事を完了することが求められます。当社は、こうしたニーズに対応しつつ広範な落下防止効果を発揮するメッシュセーフ工法を開発しました(㈱オクジューと共同特許出願)。既存天井の下に設けたワイヤーメッシュが破損した天井部材だけでなく、重量のある設備機器の落下をも受け止め、居住者の安全を確保する工法です。既存天井を撤去するなど大がかりな工事は不要で短工期で設置ができます。
試施工したメッシュセーフ工法 |
メッシュセーフ工法断面図 |
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2013.12.20
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2013.12.20
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福島第一原子力発電所4号機の「燃料取り出し用カバー」の設置工事が完了
福島第一原子力発電所4号機で、燃料集合体の取り出しを目的に、震災直後の2011年6月より当社JVで進められていた「燃料取り出し用カバー※1」の設置工事が完了し、2013年11月18日より燃料棒の取り出し作業が開始されました。
「燃料取り出し用カバー」の設置に当たっては、燃料取り出し用カバーが原子炉建屋に影響を及ぼさないように計画し、使用済燃料を安全に搬出するための天井クレーンを支持する構造となっています。施工にあたっては、建設部材のユニット化を図ることで作業工数を削減し、現地での作業は鉄骨内部の遮蔽された空間で行い、作業員の被ばく線量の低減に努めました。
※1 | 鉄骨の柱と梁を組み立て、金属製の断熱パネルを表面で覆った構造物 |
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南相馬市での除染作業を推進
当社JVでは、2012年9月より南相馬市市内全域(旧警戒区域と旧計画的避難区域を除く)の生活圏の除染作業に取り組んでいます。除染作業は、通常の建築工事のように仮囲いで仕切られた敷地ではなく、市内全域という広範囲で市民が生活しているエリアでの作業となるため、飛来・飛散・交通事故等第三者災害の防止に留意しながら、また一軒一軒の方々とコミュニケーションを図りながら作業を進めています。さらに、除去物の保管・管理並びに作業員の皆さんの安全衛生・放射線管理にも尽力しています。 道路の除染にあたっては、排水同時回収型の小型高圧路面洗浄車を日本で初めて導入し活用しています。
アスファルト舗装道路の除染作業 |
宮城県女川町での復興住宅建設プロジェクトに従事
このプロジェクトは全8棟・約200戸の規模で、女川町がUR都市機構に建設を要請し、2013年4月に起工。2014年春から入居が始まりました。
当社JVは「地域コミュニティの拠点となる住環境整備と被災された方々に安心感と快適性できる住宅」をコンセプトに、このプロジェクトの設計・施工を担当。
休日や夜間の作業も受け入れて頂いた周辺町民のご理解のもと、工場製作した部材を現地で組み立てるプレキャスト工法他の工夫により、大幅な工期短縮と品質の確保を図ることができました。
子どもたちの考える「未来の七郷まちづくり」に協力
当社は、日本ユニセフ協会から委託を受け、山形大学と協働で被災地の子どもたちの成長支援を通じた復興カリキュラム「子どもと築く復興まちづくり」を実施しています。
2013年12月12日には、プログラムの一つである「復興・まちづくり学習」を、前年に続き宮城県仙台市の七郷小学校6年生を対象として実施しました。154人の子どもたちが、大人になる10年後、15年後のまちを計画し模型をつくる総合的な学習の時間「未来の七郷まちづくり」を先生方や学生の方々と協力して行いました。子どもたちは4つのグループに分かれ、それぞれがまちづくりに必要な、人(ユニバーサル)、環境(サステナブル)、防災(セーフティ)の3つの視点を取り入れ、何を残し、何を新しくするか、まちのあるべき姿を考えました。その成果としてグループごとに大きなパネルの上に“まちの模型”を作り、2014年1月28日の完成披露会で、保護者並びに地元の関係者の方々に向けて発表を行いました。
「お年寄りや子どもたちが集える安全な集会所をつくろう」、「自然の力を使った発電装置を置こう」、「避難所にもなる建物をつくろう」といった、子どもたちの自由な発想に、「実際のまちづくりの参考になる」「未来のまちづくりの担い手の声を聞いてこころづよく思った」など参加した皆さんは大いに感心していました。
「みんなの七郷」をお披露目 |
自分たちの「まち」をプレゼンテーション |
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの活動に協力
2013年末、宮城県石巻市に、当社設計施工の児童館「石巻市子どもセンター」が竣工し、発注者であるセーブ・ザ・チルドレン・ジャパン※1から石巻市へ寄贈されました。 このプロジェクトは、震災後「皆が過ごしやすく、子どもの想いを社会の人たちに伝えられる場所をつくりたい」という志を持つ、同市内の小中学生の集まりである「石巻市子どもまちづくりクラブ」が主体となって始まりました。これに、当社大阪本店の設計部員が建築アドバイザーとしてボランティアで参加し基本構想を立案。施工に当たっては、東北支店の設計部門と作業所が連携しました。 温かみのある木造の当施設ですが、今後は市と子どもたちによって運営され、施設そのものが「子どもたちからの復興に向けたメッセージ」となっていきます。
石巻市子どもセンター外観 |
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2013.12.20
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2013.12.13
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当社の大阪本店では、11月13日に大阪府富田林市の初芝富田林中学校で「なにわ出前塾」を実施しました。同校での実施は2011年から3年連続となります。
「なにわ出前塾」は、未来を担う子供たちに建築に興味をもってもらう事を目標とした社会貢献活動で、社員有志が2009年から小・中・高校や大学などを訪問して出張授業を行ってきました。
当日は、午前中2クラス、午後から2クラス合わせて4クラス120人の生徒に対し、「感じる構造」をテーマに、設計部構造設計部門所属のふたりの社員が講師となり、他のメンバーは実験の補助を行うなどして、体験型の授業を実施しました。
午後の授業を担当した講師のうちのひとりは、兵庫県西宮市出身で、1995年、学生時代に阪神・淡路大震災を経験。それをきっかけに構造設計者を志したことなど、自身の体験や建築に対する想いなどを交えながら講義を行いました。
また、出前塾メンバー手作りの模型を使い、倒立振り子による共振実験や、建築模型に補強材ブレースを設置して揺れにくい建物にする実験など、生徒たちが構造や地震に備える仕組みなどを楽しみながら理解できるようなプログラムで授業を行いました。
同校の校長先生からは「生徒はもちろん父兄にも好評なので来年も是非、実施して欲しい」とのお話を頂きました。 また、過去に授業を受けた上級生からも「あ、竹中工務店の地震の授業だよね」という声がかかり、「なにわ出前塾」が生徒の心にも残っていることもうかがえました。
当社では、一人でも多くの子供たちに、建築について興味を持ってもらえるよう、今後も「なにわ出前塾」の活動を継続したいと考えています。
ブレースの効果を比較 |
倒立振り子を使った共振実験 |
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2013.11.15
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当社が開発し、所有しているハワイ州カウアイ島のポイプベイリゾートは、島内の自然環境保護と観光資源の充実を通した地域コミュニティーの発展のために、米国内における熱帯植物生態系の研究・保護・教育を行っているNPO団体National Tropical Botanical Garden(以下NTBG)に寄付を行いました。
NTBGは、現在ハワイ州及び米国本土に5つの植物園と3つの特定自然保護区を持ち、合計約2,000エーカー、6万種の植物を保護・育成しています。特にカウアイ島にある植物園では、ハワイ州においても数少なくなった種類も含め、貴重な植物を管理しており、今回の寄付はこうした活動に賛同したものです。また当植物園はポイプベイリゾートとも近接していることから、将来にわたり緊密な連携を継続し、環境保護や地域コミュニティー発展のための活動を共に進めてまいります。
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2013.11.05
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建設現場では産業廃棄物の分別徹底によって高水準のリサイクルを達成しており、今後は3Rの中でも特にリデュース(発生抑制)が重要な課題となってきます。当プロジェクトは延床面積29.5万m2の巨大な規模の工事で、発生する廃棄物も膨大となるため、特にリデュース活動に力を入れました。山留工事において特殊な添加剤の使用により建設汚泥発生量を30%削減、コンクリート打継部のコンクリート漏れを減らすエアフェンスを採用し斫ガラ(削りガラ)を削減しました。また、材料搬入時の木製パレットをプラスティック製に変更、外装材搬入専用鋼製枠を作成し、木くずや梱包材を削減するなど様々な3R活動を展開し、3R推進功労者等表彰において、国土交通大臣賞を受賞しました。
外装ガラスカーテンウォール用の搬入専用枠(通い箱) |
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2013.11.05
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2009年より毎年、社内コンペを実施し社外講師やお客様をお招きしたシンポジウムの場で公開審査しています。
2013年は10月31日に開催し、「2050年のスマートシティを想像し建築のあるべき姿・関わり方を提案する」というテーマでアイデアを競いました。東京本店で開催したシンポジウムでは、建築家内藤廣氏の基調講演に続いてコンペ提案のプレゼンテーションと最終審査、パネルディスカッションを行い、近未来のビジョンなどの意見を交わしました。
また、社内啓発活動として2006年から継続している6月の「環境月間」活動を、2012年からはグループ会社に、更に2013年には海外事業所にも拡大して、ポスター掲示や胸章の着用、ライトダウンキャンペーンへの参加などを竹中グループ全体に呼びかけて実施しました。
環境コンペ入賞作品「丘と谷のつながり」 |
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2013.11.05
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体験型研修に重きを置いた竹中技術実務研修センター「想(おもい)」(兵庫県)では、ものづくりの愉しさを伝えることや若手技術者を育成することを目的に、建築を学ぶ学生を対象としたカリキュラムを設定し、研修を実施しています。
昨年に続き2013年8月に、武庫川女子大学、10月に神戸大学と大阪大学、計87名の学生を対象に、建築施工の流れの説明、躯体施工中のモックアップでの施工内容の体感、敷地内の建物の耐震補強状況の見学などを実施しました。受講した学生からは、「聞くだけと実際に見るのとでは全く興味の持ち方が違い、勉強の意欲がより強くなった」など感想が寄せられました。
当社は、今後も自社の研修施設の活用を通じて、知識・技術の普及、次世代人材の育成に取り組んでまいります。
大学生を対象とした研修の様子 |
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2013.10.09
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当社は、日本ユニセフ協会から委託を受け、山形大学と協働で被災地の子ども達の成長支援を通じた復興カリキュラム「こどもと築く復興まちづくり」を実施しています。
そのプログラムの一つとして昨年に続き、「子どものまち・いしのまき」を10月5日、6日の2日間、地元の方々とボランティア団体で実現し、その運営には当社従業員も協力しました。
このイベントは宮城県石巻市中央のアイトピア通り界隈の商店街をまるごと子どもたちが借り切り、専用のハローワークで仕事を探し、芸能人になったり、花屋さんになったり、ものづくりをしたり、お店で働き、お給料をもらい買い物をするなど実際の経済の仕組みを体験しました。今年も、2日目は商店街を歩行者天国にし、通りの一部には人工芝を敷き、子どもたちが自由に遊びまわれるようにしました。また、地域振興のための地元の物産を販売するブースも設けられたり、地元の中高生がボランティアとして参加し、イベントを支援したりと地域に一層根ざす活動も進められました。
2日目には午前中小雨も降るなど好天には恵まれませんでしたが、「今年も来たよ!」というリピーターも多く、2日間で1500人ほどの来場者を集め、地元の多くの子どもたちに愉しく遊んでもらいました。被災地では、まだまだ子どもたちの遊び場や居場所が不足しており、継続的な支援が求められています。
商店街が愉しい遊び場に変身 |
真剣に仕事に集中 |
仕事を終えると銀行で街の通貨と交換 |
当社従業員が受付業務等を支援 |
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2013.10.01
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民族遺産として大工道具を収集・保存し、研究や展示を通じて匠の技と心を後世に伝えることを目的に、1984年神戸に開館しました。国内唯一の大工道具の登録博物館として、常設展示・企画展・体験教室など積極的に活動しています。2013年は「鉋かんな鍛かじ冶 碓氷健吾の仕事 」と題した企画展を開催し、「鉋」という道具がどのようにつくられるのか、職人技を科学的に解析し後進の範となった碓氷健吾の鍛冶人生を通して紹介しました。
「鉋鍛冶 碓氷健吾の仕事 」展示風景 |
体験教室「切出し小刀をつくろう!」 |
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2013.10.01
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2005年に東京本店に開設して以来、様々な企画展を通して「建築の愉しみ方」や「建築のもつ芸術性や文化」を発信し、質の高い文化の振興に寄与する活動を続けています。2013年には「トーヴェ・ヤンソン夏の家-ムーミン物語とグルーブ島の暮らし」を開催し、ムーミンの作者であるヤンソンが毎夏を過ごした孤島にある手づくり小屋の実物大復元模型を設置するなど、ヤンソンの作品創出の背景となる生き方や暮らしを紹介しました。
「夏の家」実物大復元模型 |
「夏の家」全員集合 |
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2013.09.18
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当社が和歌山市で施工中の和歌山地家簡裁庁舎新営建築工事作業所の仮囲いに、7月末から地元の幼稚園児が描いた約150枚の絵がズラリと掲示され、近隣の方々や作業所関係者の目を楽しませています。
これは、地域貢献活動にも取り組んでほしいという建築主の意向を受けて、作業所周辺環境の美化や地域コミュニケーションの向上を図ろうと、当社が作業所の仮囲いに地域の子どもたちの絵を掲示することを提案し実施されたものです。
作業所から近い和歌山信愛女子短期大学附属幼稚園にお絵描きをお願いしたところ快諾を得、園児たちによる、「働くお父さん・お母さん」「好きなスポーツ」「工事の風景」や「2015紀の国わかやま国体」のマスコットキャラクター「きいちゃん」などをテーマにした、たくさんの素敵な絵が集まりました。
これらの絵は、「しんあいきっず 絵のひろば」と名付けた作業所の北側仮囲いの一画に、作業所員や作業員の手で1枚ずつ丁寧に貼り付けられました。
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2013.09.03
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「教員の民間企業研修」は、小・中・高等学校などの先生方が、夏休み期間中に民間企業で様々な研修を受けるプログラムで、(一財)経済広報センターが1983年から主催しています。当社は、先生方に建築作品の創出に対する理解を深めていただき、またその体験を子供たちへ伝えていただくことを目的として、このプログラムに協力し、研修を実施しました。
本年は、2013年8月6日~8日の3日間に大阪府高槻市の先生15名、8月20日~22日の3日間に大阪府大阪市の先生20名に、それぞれ参加していただきました。
研修初日は、「竹中研修所 匠(たくみ)」および「竹中技術実務研修センター 想(おもい)」において、「着工から竣工までの建築施工の基礎」、「当社のCSR活動」等について聴講し、また「集合住宅のRCモックアップ」、「現物サンプル及び技術展示パネル」で建築施工におけるものづくりを体感していただきました。
2日目は、当社従業員有志のボランティア組織「なにわ出前塾」による「建築構造についての解説及び耐震補強実験」を受講したのち、大阪市内「近鉄あべのハルカス作業所」を見学し、快適空間の創造及び省エネルギーを支える最先端技術の数々を実感していただきました。
3日目は、当社が運営支援を行う「竹中大工道具館」(神戸市)で、大工道具の見学、体験学習を行った後、全体を振り返り、研修の成果をどのように教育の現場で活かしていくかについて、意見交換を行いました。
次世代を担う子供たちと最前線で接する先生方との対話は、当社にとっても大きな財産となりました。当社は、今回の研修にとどまらず、様々なステークホルダーとのコミュニケーションの機会を創出し、相互理解を深めるべく努力してまいります。
「建築施工の基礎」(竹中研修所「匠」) |
「RCモックアップ」(竹中技術実務センター「想」) |
「感じる構造」…建築構造解説 |
近鉄あべのハルカス作業所見学 |
竹中大工道具館での実習研修 |
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2013.08.08
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当社は、7月8日に10回目となるステークホルダーダイアログを開催しました。今回のテーマは「将来の魅力ある建設産業とは-建設技能者の視点から」とし、外部有識者として芝浦工業大学工学部建築工学科蟹澤教授をお招きするとともに、当社と取引のある協力会社をもって組織される竹和会※の会長及び若手経営者の代表者と意見交換を行いました。
当日は午前中に都内の作業所を見学し、課題の共有化を図ったのち、東京本店に場所を移し、ダイアログを開始しました。協力会社の建設技能者の高齢化、入職者の減少などによる技能者不足に対する持続的な人材育成のあり方、年収の向上や社会保険加入など生活基盤の課題など将来の建設産業を魅力的なものにするための今後の取り組みについて、活発な討議がなされました。
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東京竹和会サイト(外部リンク) |
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ダイアログの様子 |
有識者として参加いただいた蟹澤教授 |
ダイアログの様子 |
ダイアログに先立ち行った作業所見学会の様子 |
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2013.08.05
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2013年8月3日に札幌駅前の当社が所有するビル「sapporo55」で、恒例の夏祭りが開催されました。このお祭りは、毎年、当社北海道支店の社員が中心となって、「にぎわいの創造」をテーマに企画しているものです。
今年は北海道物産フェアを企画し、蘭越町産の宮内庁献上米「國岡の米」や美唄市の「美唄とりめし」、せたな町や七飯町の特産品などを販売しました。毎年大好評の採れたて野菜直売では、とうもろこし「ランチャー82」が完売するほどの盛況ぶりでした。フリーマーケットもテナントの皆様とともに開催し、売上を全額日本赤十字社へ寄付しました。
会場では、テナントとして入居されている札幌大学孔子学院、北海道教育大学、ヤマハ札幌センターの方々によるコンサートで盛り上がりました。
これからもテナントの方々や地域の皆様との交流を深め、地域社会の発展に資する活動を続けてまいります。
大好評だった採れたて野菜の直売 |
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2013.07.08
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建設工事による環境負荷低減のため、材料や工法の選択、新規技術開発など様々な取り組みを行っています。その一環として、東日本機材センターで毎年開催している建設機械展示会「TACOMA」(TAkenaka COnstruction MAchine)で、2011年からは「環境・節電」をテーマに掲げ、環境にやさしい建設機械の普及を図っています。
2013年は7月4~5日に開催し、協力会社38社が出展し、様々な機械や工法の紹介をしました。また、期間中に技術系社員向けの実務研修や事務系社員向けの見学会なども実施し、若手社員が実際に機械に触れながら学べる場を提供しました。当社社員や協力会社社員など2日間で1,000名以上が来場し、積極的な情報交換が行われました。
繰り返し利用可能なアルミ製スラブ型枠システム |
会場風景 |
現場事務所用ソーラー発電システム |
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2013.07.04
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当社と公益財団法人ギャラリーエークワッドは、「日土小学校と松村正恒展 ―木造モダニズムの可能性―」の開催を通じ、戦後モダニズム建築史上特筆すべき建物である日土小学校の素晴らしさを広く発信したとして、5月17日に八幡浜市及び同市教育委員会から感謝状を授与されました。
愛媛県八幡浜市にある日土小学校校舎は、建築家松村正恒氏の設計により、1956年から1958年にかけて竣工した2階建ての木造建築で、水平に連続する窓や喜木川に張り出したテラス、緩やかな鉄骨の屋外階段が特徴のモダニズム建築です。1999年には近代建築の調査及び保存のための国際組織「DOCOMOMO日本支部」により、日本の近代建築20選の一つに選定され、その後の保存運動の高まりもあって、2008~2009年には、増築を含む保存再生工事が行われました。こうした保存再生の取り組みが高く評価され、2012年に戦後木造建築としては初の国指定重要文化財にも指定されました。
「日土小学校と松村正恒展 ―木造モダニズムの可能性―」展は、2011年3月18日~6月3日の期間、東京本店のギャラリーエークワッドで開催され、松村氏の建築思想や、木造建築の保存と再生の在り方などを紹介しました。これが、「一部の方以外ほとんど知られていなかった建物を、地域のみならず国全体にとっても大切なものとして周知」したとして、この度の栄誉に至りました。 ギャラリーエークワッドは2011年12月に一般財団法人に、さらに2013年3月に公益財団法人となっており、今般当社とギャラリーエークワッドに感謝状を授与されることになりました。
当社は、2005年以来、ギャラリーエークワッドを通じ、「建築の愉しみ方」や「建築の持つ芸術性や文化」を発信してきましたが、今回の栄誉に感謝し、今後も建築文化の発展に寄与する活動を続けてまいります。
※ | 参考:Gallery A4(ギャラリーエークワッド)サイト(外部リンク) |
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八幡浜市教育委員会の若宮学校教育課長(右)と感謝状を受け取るギャラリーエークワッドの山下理事長 |
2011年当時の展示風景 |
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2013.06.28
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当社の名古屋支店が入居する名古屋センタービルに設置されている「錦二丁目ストリート・ウッドデッキ」が、6月1日、日本木材青壮年団体連合会主催の「第16回木材活用コンクール」で「第4部門賞(ランドスケープ・インスタレーション)」を受賞しました。県産材を積極的に活用した都市部での木質化推進の取り組みが高く評価されたものです。
「錦二丁目ストリート・ウッドデッキ」は、「錦二丁目まちづくり協議会」と名古屋大学とが連携した「都市の木質化プロジェクト」が、公共空間の有効利用、木材の積極的活用を目的として、現在、社会実験のために設置しているものです。
ストリート・ウッドデッキは、名古屋大学構内に設置後、地元の祭り等で活用されていましたが、本設に向けた課題を検討すべく適当な場所を探す中で、「錦二丁目まちづくり協議会」のメンバーである当社に打診がありました。一人でも多くの方々にストリート・ウッドデッキに親しんでもらえるよう、ビルオーナーのご理解も得て、名古屋センタービルの敷地提供に協力しました。
ストリート・ウッドデッキの材料は地元産のスギ材の生材で、3年間この場で自然乾燥させ、その後、新しい“かたち”にして二次利用することを目指しています。
6月13日には名古屋センタービル内で、受賞を記念して、名古屋大学大学院生命農学研究科 佐々木康寿教授による講演会を「錦二丁目まちづくり協議会」と共催し、地域の方々に「都市の木質化プロジェクト」への理解を深めていただきました。
今後も地域の皆様とともに、環境に配慮した「まちづくり」に貢献してまいります。
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2013.06.25
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当社は毎年6月を環境月間としています。今年の環境月間のイベントとして夏至の6月21日、環境省が主導する「ライトダウンキャンペーン」に参加しました。
国内のグループ会社と海外事業所のオフィス・作業所事務所を含む156事業所が参加し、消灯による削減電力量の合計は4,400kWhを超えました。これは一般家庭約440世帯の1日分の電力使用量に相当します。
今後も様々な環境への取り組みをグループ一丸となって推進していきます。
実施状況
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2013.06.25
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2013年6月22日、宮城県立宮城野高等学校で特別講座「職業人に学ぶ」が開講され、当社の東北支店設計部の社員が講師を務め、80人の生徒に授業を行いました。この講座は、各分野で活躍している職業人から仕事の内容や魅力などを聞くことによって、生徒が将来の職業選択の手掛かりとし、職業観や勤労観を養うことを目的とした、同校の「総合的な学習の時間」として毎年行われているものです。
当日は、講師の社員が携わったプロジェクトの話を中心に授業が進められ、「建築」とは建物や都市だけでなく、人の暮らしや社会までもデザインする魅力的な仕事であるということや、仕事の楽しさや大変さ、完成時の充実感などを語り、建築の魅力を伝えました。今後もこのような機会を大切にし、社会や学生との関わりを深めていきたいと考えています。
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2013.06.05
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当社は2006年から6月を「環境月間」と定め、作業所やオフィスでの省エネルギー・省資源など身近な環境への取り組み強化や、環境貢献賞(社内賞)の表彰などをおこなっています。
今年は、海外事業所やグループ会社も一丸となって、ポスターの掲示・胸章の着用やライトダウンキャンペーンへの参加を実施します。
環境月間をきっかけとして日頃の環境配慮活動をさらに拡大し、今後に活かしていきます。
ライトダウンキャンペーンについて
環境省の主催で2002年からおこなわれている全国的な節電キャンペーンで、当社でも夏至の夜の全社一斉消灯を呼びかけています。
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2013.04.30
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当社は、CSR活動の取り組みをまとめた「竹中サステナビリティレポート2013」を発行しました。今年度の特集は、「被災地の復興に向けて」の活動として子どもが街づくりに参画する“まちづくり教育”と、エネルギー問題への対応や防災強化などを狙いとする「スマートコミュニティの実現に向けて」の取り組みを紹介しています。
2012年版との違いとしては、①グループ会社の活動紹介ページを拡充させたこと、②マネジメントレビューでのレポート評価に替えて、千葉大学大学院人文社会科学研究科の倉阪秀史教授による第三者の立場からのご意見を頂くことで、より客観性を高めたことの2点が挙げられます。
今年のレポートも昨年同様、企業行動規範をベースにして当社のCSRの活動を整理し、「4つの想い」と実現に向けた16の取り組み、それらを支える「マネジメント」の活動で構成しています。
レポート発行以降の活動内容は従来通り、随時ホームページで公開・更新していきます。
※ | 参考:「竹中サステナビリティレポート2013」 |
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■表紙デザインへの想い
このデザインは、当社の「変わらない想い」を紙飛行機に託し、2010年に登場した1人の少年の生涯を通して、人々の暮らし、街並み、自然をシリーズで表現しています。少年は2011年には青年となり、2012年は成人して結婚し、2013年には父となり家族が増えました。4冊の表紙を並べると1つの連続した絵になります。
■「4つの想い」について
①~④の「4つの想い」は、それぞれ4項目ずつに細分化された、計16項目の取り組みで構成しています。
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2013.01.29
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当社は、日本ユニセフ協会から委託を受け、山形大学と協働で被災地のこどもたちの成長支援を通じた復興カリキュラム「こどもと築く復興まちづくり」の実施プログラムの展開に協力しています。カリキュラムの一つである「復興・まちづくり学習」の第1弾として岩手県大槌町で実施した「未来の教室を考えよう」に続き、第2弾として2012年11月2日、22日、12月11日に宮城県仙台市で、七郷小学校6年生157人を対象に8年後のまちを計画する「未来の七郷まちづくり」の小学校の総合学習を先生方、NPOの方々と協力して行いました。
児童たちの中から選ばれた未来のまちの4人の市長と16区長が中心となり、全員で16枚のパネルの上に色とりどりのまちの模型をつくりました。
最終日は、保護者並びに地元の関係者の方々を招待し、こどもたちが制作した模型を使った発表会を行い、考え抜かれた自信作やこどもたちひとりひとりの説明に、参加された皆さんは大いに感心されていました。
そして、各クラスによる4つの提案。全区画のパネルを繋ぎ合わせると圧巻で、「20歳になる8年後、この模型のようなまちになるように、地域のために力を尽くしていきたいと思います。」児童代表の力強い挨拶に新しいまちづくりに積極的にかかわっていきたいと考えるこどもたちの意欲が感じられました。
また、沿岸部からの集団移転予定地区のこどもたちが計画する将来の姿を現した模型を見て、出席した土地整理組合の代表からは「大いに参考にさせてもらいます」と温かい言葉をこどもたちに掛けてもらいました。これからも「こどもと築く復興まちづくり」の実施プログラムを活用し将来を担うこどもたちを主役にした取り組みを支援していきます。
※ | 参考:「こどもと築く復興まちづくり」 |
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教室でのこどもたちによるプレゼンテーション |
講堂に将来のまちの姿が完成 |
商店街が楽しい遊び場に変身 |
真剣に仕事に集中 |
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2013.01.09
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当社は、日本ユニセフ協会から委託を受け、山形大学と協働で被災地のこどもたちの成長支援を通じた復興参画のカリキュラム「こどもと築く復興まちづくり」※を立案し、その実施プログラムの展開に協力しています。
今回は「復興・まちづくり学習」として日本ユニセフ協会主催によるワークショップ「未来の教室を考えよう」を岩手県・大槌町で10月24日、31日、11月14日の3回にわたり行いました。参加したのは仮設校舎で学ぶ小学5年生約90人。山形大学の佐藤慎也教授と学生たち、当社社員が指導に当たりました。こどもたちは18のグループに分かれて未来の教室のアイディアを出し合い、楽しみながら模型を製作しました。ボタンひとつで図書室や理科室などに変化する回転教室、人工芝と2階観客席をもち町民も使えるドーム屋根の体育館など、こどもならではの自由で楽しい発想がみられました。その一方で、大きな収納は壁に作り付けたり、避難所利用を想定したりといった防災に関する提案も多くありました。視察に来られた復興庁岩手復興局の方からも、こどもたちの意見を取り入れた復興に期待する声が聞かれました。大槌町は現在、被災した4つの小学校の児童が仮設校舎で一緒に学んでおり、復興計画の一つとして小中一貫校づくりが進んでいます。今後、ワークショップで出されたこどもたちの提案や想いを、新しい学校の計画に取り入れてもらうように、関係者の方々に要望していく予定です。
これからも「こどもと築く復興まちづくり」の実施プログラムを活用し、復興を担うこどもたちを主役にした取り組みを支援していきます。
※ | 参考:「こどもと築く復興まちづくり」 |
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4つの特別教室に回転する教室 |
町民利用も想定したドーム屋根の体育館 |
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