南海ターミナルビル
活気溢れる街の再生
- 巨大複合施設の再構築
- 開放的な広場空間の創出
改修の概要
なんばの中心に位置する南海ターミナルビルは、なんば駅・髙島屋・スイスホテル・なんばCITYなど複数の主要施設から成る日本有数の巨大複合施設です。
駅からの通路や大規模商業施設が一体となり、高い公共性を持つ街の中心的役割を担っています。しかし、長年にわたり増改築が繰り返されたため各々の施設が独立してしまい、機能や動線が複雑に錯そうし、わかりにくくなっていました。
今回、メインテナントである髙島屋大阪店の新棟増築・既存店舗改修を機に南海ターミナルビル全体の再構築・改修を行い、かつての活気溢れる「なんば」の街を取り戻しました。
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なんばガレリア:街の中心「広場」の再生
当社が担当した、大阪ミナミの待ち合わせ場所の代表格であった旧「ロケット広場」は、複数の庇(ひさし)が雑然と架設されていたため、開放性が損なわれ閉そく感がありました。そのため、既存の庇をすべて撤去し、高さ30メートルのマスト2本に支えられた約1,200m2のガラスキャノピーの大空間に改修されました。この大アトリウム空間は、巨大複合施設の機能・動線が交差する結節点として「なんばガレリア」と銘打たれました。自然光で満たされた明るい大アトリウム空間では、置換空調方式の採用により快適性を確保するとともに、1階ではミスト空調を取り入れた夏季の空調負荷低減を図り、街のコアを成す気持ちの良い空間となっています。
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建物概要 |
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用途 | 複合施設(駅舎・物販店舗・ホテル 他) |
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所在地 | 大阪府大阪市中央区 |
竣工 | 1932年 |
改修 | 2009年 3月 |
建築主 | 南海電気鉄道株式会社、株式会社髙島屋 |
改修設計 | プランテック総合計画事務所、竹中工務店、大林組 |
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改修施工 | 竹中工務店、錢高組、大林組、南海辰村建設、南海ビルサービス |
建築面積 | 33,508.26m2 |
延床面積 | 280,636.56m2 |
構造/規模 | SRC造、S造、RC造/地下3階、地上36階、塔屋2階 |