天神ビル
ロングライフ・市民のランドマークとして
- 約3年周期の外壁タイル点検、省エネ化や省資源化対応の改修実施
- テナントニーズへの対応により、入居率100%の継続
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建築物の計画と今
天神ビルは1960年、九州の最大都市福岡の中心市街地である天神に、事務所のほかにいくつかの公共的用途を備えた複合ビルとして、当時最新のビジネスセンターとして計画された。
現在でも、周辺が現代的な建物に建替わる中、プロポーションと窓割が現代にも生きるモダンデザインとして愛されつづけている。細い見附で角がアール形状の特徴的なサッシは、耐久性の高いステンレス製であり現在も健在で、遮音性や水密性も現在に適合する性能を発揮している。
アーケードとして開放された1階ピロティ-部分は、現在の「公開空地」を先取りし、後の町並み構成に大きな影響を与えた。平面計画は緻密に計画されたオフィスビルの典型であり、かつ現在までの街の発展に対応できる柔軟さを示している。
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ロングライフの実践について
運用管理の概要
建設当時の構想や精神を保持しながら、より豊かな空間への再生を図りました。これらは建設当時と同じ建築主、設計者、施工者による緊密なチームワークにより、実施しました。
維持保全の実施状況
建築 ・・・ | 当時の外観を維持することを基本方針としており、外装タイルについては、1974年から約3年周期の点検修繕を実施している。2005年の福岡西方沖地震においても剥離事故は無かった。耐震補強は既存のプロポーションやアーケードの開放性を損なわない様に段階的に実施している。内装においては仕上げ材の不燃化やトイレのバリアフリー対応等の改修、テナント貸室にはOAフロア化や光回線の導入を実施している。 |
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設備 ・・・ | 機器相互バックアップを考慮した熱源分割、夜間電力利用やクリーンエネルギーの採用のためにオール電化を柱とする最新設備への改修を実施、省エネルギー化を実施している。 |
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事務所ビルとして
初期デザインを継承しつつ、設備はテナントニーズに合致した機能UPを重点実践しており、広く市民に天神のランドマークとして親しまれながら、運営ではほぼ100%の入居率と稼働率を継続している。
プロジェクト概要 |
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用途 | 事務所 |
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所在地 | 福岡市中央区 |
竣工 | 1960年6月 |
建築主 | 電気ビル |
設計施工 | 竹中工務店 |
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維持管理者 | 電気ビル |
建築面積 | 2,309.8㎡ |
延床面積 | 33,279.0㎡ |
構造/規模 | 鉄骨鉄筋コンクリート造/地下3階、地上11階、塔屋4階 |