竣工後42年経過した事務所ビルの耐震補強及び外装リニューアル工事です。外周梁に耐震間柱を設置することで、窓面に耐震用のブレースが露出することを避けました。 耐震改修促進法の認定を受け、建物を使いながら出来る施工として外装カーテンウォールを持ち出し工法で先付けした後、既存サッシ撤去及び耐震補強工事を行ないました。 その他、既存サッシをカバーリング工法で改修するなど、事務所を利用しながら施工可能な工法を採用しています。既存タイル仕上げ部分は石状シート張りとして、タイルの落下防止対策と同時に外装のイメージアップを図りました。
「外装デザインの一新」・「ブレースの出ない耐震補強」・「改修中も事務所機能を維持したい」と言う大きな3つのご要望を踏まえた上で、計画がスタートしました。その中で下記の工法を用いて「イメージアップ」と「機能性アップ」を図りました。
外周部の間柱を補強。オフィスの面積を減らしません。 耐震補強部材となる間柱をオープンフレーム内に効率よく配置することで、建物の耐震性を向上させます。
耐震間柱を採用することで、建物の靭性・機能性及びデザイン性を向上させました。
一般的に適用されている強度型の耐震壁補強、又は鉄骨ブレース補強を適用せず、靭性に富んだ間柱補強を行う事で高いエネルギー吸収能力を発揮します。また、制耐部材を入れることで、さらに建物の耐震性を向上させる事も可能です。