VOC・油類汚染の対策技術
VOCは、常温で揮発しやすい特徴があります。また比重が大きく粘性が高いことから、VOC汚染が進行すると、地下深くまで浸透してしまいます。油汚染では、油が地下水表面に滞留し、広範囲に拡散してしまいます。
これらVOC・油汚染に対する、竹中の対策技術をご紹介します。
VOC汚染土壌の対策技術
DCM® -e工法
汚染土壌と浄化剤を,地盤改良機で攪拌混合し、掘り上げることなく浄化します。また、攪拌によって軟弱化する地盤は浄化剤の反応を阻害しない固化材を併用することで強度回復します。
処理後の土地利用に支障はありません。
|
ナノアイロン注入工法
平均粒径70nm(ナノメートル※ )という極微細な金属系還元剤を含んだ液体状の浄化剤ナノアイロンを地盤中に注入し、VOCで汚染された帯水層(地下水が流れている層)を原位置浄化します。
|
VOC・油汚染土壌の対策技術
原位置フラッシング工法
浄化剤を地盤中の汚染個所に注入し、VOC・油を土粒子から剥離します。剥離した汚染物質は揚水により浄化剤とともに回収します。斜めに注入・揚水井戸を設置することで、稼働中の施設の下の汚染土壌に適用可能な“居ながらできる”浄化技術です。
|
アルミクリーン®工法
掘削した汚染土壌にアルミ粉末とアルカリ剤からなる浄化剤を添加し,土壌を発熱させることで、土壌中 のVOCを気化します。また、浄化剤と土壌中の水分と の反応により発生する無害なガスによって、土壌の通気性を向上させます。これにより気化したVOCを効率よく吸引除去し、土壌を浄化します。
|
フェントン法
過酸化水素と鉄塩から構成されるフェントン剤を地盤中の汚染個所に注入し、油等の有機物をすばやく分解します。後には水と二酸化炭素しか残らない低負荷型の浄化技術です。
|
バイオレメディエーション
土壌中に存在する微生物に栄養塩や空気を供給し、活性化させることで土壌中の油分を分解します。低濃度汚染の場合で、かつ、時間をかけてゆっくり浄化することが可能な場合に最適な技術です。
|