所在地 |
千葉県富里市 |
事務所移転期間 |
2010年3月~5月 |
総プロジェクト期間 |
2009年3月~2010年5月 |
建築主 |
株式会社アルバック |
ワークプレイスコンサルティング |
竹中工務店 |
設計施工 |
竹中工務店 |
オフィス部分面積 |
約630m2 |
アルバックは製造技術を支える基礎研究環境を大幅に強化させるため、2010年5月に千葉超材料研究所を大幅に拡充して移転しました。
新しい研究所は業界最先端の研究を行う場でありながら、眺望のよいバルコニーの付いた大開口の窓や、トップライトのある高さ6m超の吹抜、来訪者のための見学コースなど、明るさや開放感が強く演出された、ユニークな施設になっています。
最先端の研究開発を支える、討議の場をちりばめたワークプレイス
「結論・方針が決まるまで時間無制限で徹底的な討議を尽くす」という当研究所の伝統にふさわしいワークプレイスを構築するため、竹中工務店は研究者へのヒアリングを重ねました。
第一に求められたのが、集中業務とディスカッションの場との間を素早く行き来できることでした。併せて、研究者の誰もがいつでも、様々な場所で行われている討議に素早く参加でき、また実験資料や文献が素早く検索できる環境が求められました。その結果「プロジェクタスクリーンを備えた小ミーティングテーブル」「プラズマディスプレイを備えた、オープンな会議スペース」「多数のホワイトボードを用いて討議できる、開口部に面した明るい大テーブル席」「オープンキッチンと大型ハイカウンターのあるリフレッシュエリア」など、多彩な討議の場を、執務空間のメイン動線沿いに分散配置することを提案しました。さらに、執務室に隣接して移動式書架のある閲覧のしやすいスペースを設けた大型図書室を設けました。
こうして、多くの研究者のナレッジとアーカイブのデータとを効果的に融合させて、研究開発のスピードを高めることを目指したワークプレイスが誕生しました。