免震・制震技術の活用
建物ごと移動して免震建物に変身 関西大学 工学部第一実験棟改修
鉄筋コンクリート造4階建て、総重量約2,000トン、16.4×29.1m、高さ13.6mの建物を、そのまま西側に約8m移動させ、免震装置を組込むという「曳屋免震改修工法」を実施しました。 工事中、建物は通常の機能を生かしたままで、使用中の状態での免震改修工法を実現しています。 この工学部第1実験棟は、1973年に竣工し、旧基準で建てられているため耐震補強されることになり、この機会にキャンパス整備のため、建物を移動させることとなったものです。 移動に当たっての曳屋は、2日間にわたり15時間で行いました。 これまでの既存建物免震化工事で、曳屋をしたケースは何例かありますが、今回のように建物を使用しながら8mも移動させるのはわが国初のケースです。