学校の中長期計画には、教育と経営の「ありたい姿」が投影されています。このソフトウェアのあり方によって、ハードウェアとしてのキャンパスの姿が大きく変化することを、私たちは経験してきました。
社会環境が大きく変化する中で、施設の老朽化に対する段階的な建替など、ハード面からご支援するキャンパス・マスタープランだけでなく、そこから一歩進化し、10年、20年先の教育と経営の姿を体現する、これからのマスタープランが必要になっています。
私たちはこれを「グランドデザイン」と呼び、未来の学校の「ありたい姿」をともに考え、教育・経営・施設が三位一体となってかたちにする未来の学びの場を描いて行きたいと考えています。
社会の変化は加速の一途をたどり、数年先が見通せなくなっています。
未来のキャンパスがベストな形であるために、グランドデザインも一度策定して終わりではなく、常にブラッシュアップされていくことが必要です。
私たちは、最初のグランドデザインを「お客様との協働による課題抽出」と考え、策定後も、社会環境の変化に応じて進化し続ける学校のために、ともに歩み続けます。
ソフトの現状分析と課題抽出を受け、ハードの現状分析と課題抽出を行い、それを踏まえた教育・経営の方向性と、目指すキャンパスの姿を、両輪で検討します。
当社は現状分析に先立ち、学校を取り巻く環境や新しい社会ニーズに関する議論のフェーズから参画しています。
中長期的視点で将来のありたい姿を見据えながら、短期的な課題を抽出・解決していくことにより、全体計画と個別計画を整合させ、
手戻りや手詰まりを防ぎます。
- 貴学の想いを共有し、グランドデザイン検討の土台を整えます。
- 社会動向や最新施策を共有し、未来の教育環境をともに考えます。
- 近年の新たな学びの動向に対応した校舎を調査分析します
- 校舎の経年や歴史的価値、児童生徒の想いをもとに、
残すべきもの(保全)/変えるべきもの(価値向上)/こわすべきもの(撤去)/つくるべきもの(新築・増築・改築)を検討します
- 勉強会で明確化した課題の優先順位や与件をもとに、敷地の歴史や法規制、周辺地域の状況と関係性などを勘案し、複数の校舎ゾーニング案を検討します。
- 動線やランドスケープまで考慮しながら、最終的な全体計画と、そこに至るまでの過程を可視化します。
- スケッチやパース、3Dモデルや模型などのツールを駆使し、学校の想いをかたちにして行きます。
グランドデザイン策定に取り組むためには、勉強会を始めとするお客様との対話に不可欠な、ソフト・ハード面に及ぶ幅広い知見が求められます。
当社は、教育に携わる広い分野の人々と交流し、ステークホルダーと知識の体系を共有し価値を生むために、学校関係各位と協働できる通訳者を目指して活動しています。