廃棄物処理施設解体(トラシッドシステム)
焼却施設を安全に解体する……当社は総合エンジニアリングでお応えします。
業界初の第三者機関の認定を取得
当社は、廃棄物焼却施設の解体処理技術「トラシッド・システム」(*1)について、2005年に「新建築技術認定」(*2)を取得しました。これは、財団法人日本建築センターの認定対象技術「焼却施設の解体処理技術」の認定基準(BCJ-CS-9-2004)に適合したことによるもので、「焼却施設の解体処理技術」では第1号の認定となります。そして、2010年に再審査を受けて継続更新されました。
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.(*1)トラシッド・システム | Takenaka Reliable And Safe Incinerator Demolition System (incinerator=焼却炉、demolition=取り壊し、解体) |
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(*2)新建築技術認定 | 建築に関する調査研究、新技術の評価、情報収集と普及を目的に1965年に設立された財団法人日本建築センターが1999年から実施している「新建築技術認定事業」。先端的・革新的な建築技術のうち、建築基準法やJIS・JASなどで基準・規格化されていないものについて、その品質を認定するもので、認定対象技術として、「焼却施設の解体処理技術」の他に、「建築構造用再生骨材」、「再生型枠」、「環境改善のための屋上緑化建築技術」他、計9つの認定対象技術があり、18件の建築技術が認定されている。 |
廃棄物焼却施設の安全な解体が求められています
国内におけるダイオキシン類発生量の約90%(平成22年環境省排出インベントリーでは約60%)は、廃棄物焼却施設です。この施設の解体には、作業員の安全確保、周辺環境の安全確保、ダイオキシン類汚染物の適切な除去・無害化、廃棄物の適正な処理・処分等が必要です。
厚生労働省は、2001年4月労働安全衛生規則を改正し、「廃棄物焼却施設内作業における※ダイオキシン類ばく露防止対策要綱」を策定しています。
※ダイオキシン類ばく露防止:毒性が強いダイオキシン類(ポリ塩化 ジベンゾフラン,ポリ塩化ジベンソゾパラジオキシン及びコプラナ ーPCB等の総称)が、作業員の体内に取り込まれることを防ぐこと。
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総合エンジニアリングで焼却施設を安全に解体します
当社は全国50ヶ所以上の清掃工場の建設に携わってきました。この豊富な実績を活かし、調査から跡地利用計画まで、総合エンジニアリングで解体ニーズにお応えします。施設や周辺環境の調査・分析に基づいて、廃棄物焼却施設に対し、安全性、経済性、工期等の面から最適な解体方法、解体後の跡地利用計画も含めた総合的な提案を行い、実施します。
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安全に解体するための手順と関連技術
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モニタリングと作業の安全確保
工事期間中、作業環境の安全確認・熱中症防止や地域の自然環境・生活環境を保全するため、管理区域内外で連続モニタリングによる常時監視を行います。
環境モニタリングシステム
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付着物除去工事・解体工事
付着物除去工事
吸塵装置付き回転ノズルウォータージェット
ウォータージェットノズルと吸塵用チューブを装備し、付着した汚染物を超高圧水で剥離しながら同時に吸塵します。汚染物を飛散させずにクリーンな環境での除去作業を実現します。
マルチノズルウォータージェット
多数の孔から超高圧水を噴射でき、広い面積に付着した汚染物を効率良く除去します
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解体工事
低騒音ワイヤーソーイング
高速回転させたダイヤモンドチップ付きワイヤーをコンクリート構造体に押し付け、切断します。従来のワイヤーソーイング工法と比べ、低騒音・低粉塵で解体作業が行えます。
排水処理
除染排水処理システム
ダイオキシン類を多量に含む除染排水を有効に処理するシステムです。
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リサイクル技術
ダイオキシン類汚染物以外の解体資材は、全社の共通分別ルールにより品目ごとに有効活用を推進します。
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コンクリート塊からは、高品質な再生粗骨材(サイクライト)を再生し、構造体コンクリートに利用可能です。(日本建築センター承認番号BCJ-AIBT-2)
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