INTERVIEW
PEOPLE #03
チーフアーキテクトとして、スピード感のある
組織をつくる。
AKIHIRO
IMADA
今田 明宏
東京本店 設計部 / チーフアーキテクト
2018年入社(転職時年齢:37歳)
※所属・役職、掲載内容等は
すべて取材当時のものです
竹中工務店に
転職した理由
自社の設計・施工した建築物を「作品」と呼ぶ、その誇り高い仕事に惹かれました。ここでなら、まだ見ぬ風景を想像し、1本の線に気持ちを込める設計者として、また「棟梁精神」を掲げる当社において施工部門との協業によって、作品作りの大きな達成感を得られると思い、入社を決意しました。
Q.現在はどのような
仕事内容ですか?
A.建築主にコミットしながら、
根底のコンセプトを策定。
チーフアーキテクトとして、事業コンセプト・建築コンセプトづくり、図面作成、工法や品質検討、コストコントロールまで、事業策定から建築設計における一連の業務を担っています。進行中のプロジェクトはとある研究施設設計。新しい事業を生み出すための発想力を豊かにする施設を求められました。研究者の方々がイノベーティブに発想していただくためには、出会い・ひらめき・対話が向上する自由な働き方が重要だと考えます。私は、「偶発的な出会い・対話を生みだすマグネットスペース」として上下階の移動空間となる斜めに傾いた大きな吹き抜けにカウンターをぐるりと回す提案を行いました。各フロアの所員が吹抜を通して対話を生み出す新しい装置です。会議室打ち合わせではなく、コーヒー片手に気軽に対話が図れる場。そのコンセプトに建築主も強く共感頂き現在設計を進めています。
Q.竹中工務店に
転職した感想は?
A.部署の垣根を越えた協働が、
圧倒的な総合力に
つながっている。
前職では建築設計の担当として、役所や大学、図書館などの設計・監理に携わりました。数百名規模の設計事務所の中で、建築設計にかかる業務全般を自分で調べながらこなしていました。ところが、当社の場合、設計の初期段階から竣工まで部署の垣根を越えて協働することがスタンダードです。たとえば、まちづくりを川上からコントロールする開発計画本部、施工の工程や工法を検討する技術部、竹中品質を担い詳細図の品質チェックをする品質部があったり。そのほか、フェーズが進むごとにプロジェクト関係者が増えていき、施工段階になると数十名から数百名の社内関係者と協働していきます。一人の設計者がすべてをこなすのではなく、それぞれの部門関係者がプロフェッショナルとして全員参加で実現していく日常、これこそが竹中工務店が実現する「作品」づくりの圧倒的な総合力につながっているのだと、日々実感しています。
Q.竹中工務店で
実現できたことは?
A.たくさんの各部門
プロフェッショナルの
サポートを受け、
入社早々
主担当になった
コンペに勝利。
入社数日で、とあるコンペの主担当に指名されました。いきなりのことに喜びよりも驚きのほうが勝ちました。提案書提出までは3週間しかありません。名前もろくに知らない数十名の関係者と打ち合わせを行い、建築コンセプトやデザインを決めていく過程においては、相当な勇気と推進力が必要でした。ただ、そこで感じたのは、竹中工務店の「人の力」です。8,000人近くいる社員の中から、特定分野で突出した技術を持つ専門家が自然発生的に集まってきて、私をサポートしてくれたのです。コンペが終わるころには入社3週間で30人ほどの方々のチームが出来上がっていました。あとで聞けば、竹中ではこれが当たり前、とのこと。おかげで、コンペで勝利を収めることができました。
竹中工務店をより良くするために
変化を察知して素早く舵を切る判断力と、
組織的な対応力で、建築主の成長と事業貢献をサポートする。
一般的に企業規模が大きくなるにつれ、物事を慎重に進める傾向が強まります。一方でベンチャーやスタートアップは、ITを駆使しスピード感をもって事業を展開している。じっくり腰を据えて考えているうちに、ビジネスチャンスを失ってしまうかもしれません。企業の成長のために重要なのは、変化を察知して素早く舵を切る判断力と、組織的な対応力です。私は設計部のチーフアーキテクトとして、事業にしっかりと貢献できる建築提案づくりを目指しています。私の周りには実現しなかった図面スケッチと模型がたくさん転がっています。一つスケッチ図面を描き模型を作り、建築主に見せるとき、ざっくばらんな対話の場を用意するようにしています。建築主も会議体の場では心の想いを言いにくい。真のニーズをしっかりとらえ、建築主の事業の理解度を深める場です。一見何回もスケッチを描くことは効率が悪いように見えるかもしれませんが、実際は建築主が求めているゴールをチームで共有することが一番ゴールに近く、信頼を得ながらプロジェクトを進められると思っています。建築主の事業成長の実現こそが当社の作品作りにつながると考えています。
OFFの過ごし方
2人の子どもと一緒に、近所の公園で遊ぶことが多いです。年に一度は車で家族旅行にも出かけています。清流釣りに行った時は、人の手が入っていない大自然に子どもたちは大興奮、貴重な体験をさせてあげることが出来ました。